(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=150.15円(前営業日比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=146.95円(△0.44円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9786ドル(△0.0013ドル)
ダウ工業株30種平均:30333.59ドル(▲90.22ドル)
ナスダック総合株価指数:10614.84(▲65.67)
10年物米国債利回り:4.23%(△0.10%)
WTI原油先物11月限:1バレル=85.98ドル(△0.43ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1636.8ドル(△2.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
▲8.7 ▲9.9
前週分の米新規失業保険申請件数 21.4万件 22.6万件
9月米中古住宅販売件数
前月比 ▲1.5% ▲0.8%・改
年率換算件数 471万件 478万件・改
9月米景気先行指標総合指数(前月比)▲0.4% 0.0%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は12日続伸。政府・日銀による為替介入への警戒感が根強い中、米国株相場の上昇を手掛かりにリスク・オンのドル売りが先行すると、一時149.56円と日通し安値を更新した。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米10年債利回りが一時4.2409%前後と2008年6月以来の高水準を記録すると全般ドル買いが活発化し、一時150.29円と1990年8月以来32年ぶりの高値を更新した。
ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が「インフレ抑制の進展が見られず失望している。政策金利を年末までに4%をはるかに上回る水準まで引き上げるだろう」と述べ、クック米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレは依然として容認できないほど高い」と発言したこともドル買いを誘った。
・ユーロドルは小反発。ダウ平均が一時400ドル近く上昇するなど、米国株相場が上昇して始まるとリスク・オンのドル売りが先行。ポンドドルの上昇につれた買いも入り、一時0.9845ドルと日通し高値を更新した。
ただ、米国株相場が下げに転じると一転ドル買い戻しが優勢に。米10年債利回りが4.24%台まで上昇したことも相場の重しとなり、0.9773ドル付近まで押し戻された。
・ユーロ円は反発。ユーロドルの上昇や米国株高を手掛かりに円売り・ユーロ買いが先行。24時前に一時147.30円と2014年12月以来の高値を更新した。ただ、ユーロドルが上げ幅を縮め、米国株が失速するとユーロ円も上値が重くなった。
・ポンドドルは頭が重かった。大規模減税策をきっかけに市場を混乱させたトラス英首相が辞任を表明すると、ポンド買い戻しが先行。市場では「市場の混乱を招いた財政拡大策からの転換が進むと期待された」との声が聞かれ、一時1.1336ドルまで値を上げた。
ただ、NY午後に入ると次第に弱含んだ。米長期金利の上昇に伴うポンド売り・ドル買いが出て、一時1.1203ドル付近まで下押しした。市場関係者からは「来週の英保守党党首選や月末の中期財政計画発表を控えて、当面の政治的な不透明感が拭えない」との声が聞かれた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。好決算を発表した銘柄中心に買いが先行すると一時400ドル近く上昇したものの、上値は重かった。米10年債利回りが一時4.2409%前後と08年6月以来の高水準を更新すると、株式の相対的な割高感が意識されて売りが広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。FRBの大幅利上げが続くとの見方が強まる中、債券売りが優勢となった。FRB高官からタカ派的な発言が伝わったことも相場の重し。利回りは一時4.2409%前後と08年6月以来の高水準を更新した。
・原油先物相場は続伸。供給懸念を背景とした昨日からの買いの流れを引き継ぎ、NY序盤には一時88.17ドルまで上昇した。ただ、外国為替市場でドル高が進行すると、ドルで取引される原油先物にとっては割高感となり、引けにかけては上げ幅を縮めた。
・金先物相場は3日ぶりに反発。NY序盤は外国為替市場でドル安が進んだ影響で割安感から買いが先行し、一時1650.3ドルまで上昇した。ただ、米長期金利の大幅上昇でドルが一転上昇すると上値が重くなった。