(24日終値)
ドル・円相場:1ドル=148.91円(前営業日比△1.26円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=147.11円(△1.43円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9874ドル(△0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:31499.62ドル(△417.06ドル)
ナスダック総合株価指数:10952.61(△92.89)
10年物米国債利回り:4.24%(△0.02%)
WTI原油先物12月限:1バレル=84.58ドル(▲0.47ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1654.1ドル(▲2.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月米製造業PMI速報値 49.9 52.0
10月米サービス部門PMI速報値 46.6 49.3
10月米総合PMI速報値 47.3 49.5
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まる中、東京時間に一時145.56円、欧州時間に148.29円まで急落したものの、いずれ場合もすぐに反発した。日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが出たほか、本邦実需勢の買いが観測された。ただ、NY勢が本格参入する時間帯に入ると149.00円を挟んだもみ合いに終始した。
なお、複数のメディアが報じたところによると、「政府・日銀が21日に実施した円買い介入の規模は5.5兆円に達した可能性がある」もよう。9月22日に実施した2.8兆円を大幅に上回り、過去最大となった可能性があるという。
また、イエレン米財務長官はこの日、日本政府が為替市場に再び介入しているとの報道についてはコメントを拒否し、「日本からは通知を受け取っていない」と述べた。
・ユーロドルは小幅ながら3日続伸。欧州市場では10月ユーロ圏製造業・サービス部門PMI速報値が下振れたことで、ユーロ圏の景気後退懸念が強まり一時0.9807ドルまで売られた。
ただ、NY市場に入ると買い戻しが優勢に。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測がユーロ買い・ドル売りを誘ったほか、10月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことが相場の支援材料となり一時0.9893ドル付近まで値を上げた。もっとも、アジア時間に付けた日通し高値0.9899ドルを上抜けることは出来なかった。
・ユーロ円は反発。米国株高やユーロドルの上昇につれた買いが入り一時147.24円付近まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。20日に辞意を表明したトラス英首相の後任にスナク元財務相が就任することが固まると、英国の財政運営が安定するとの期待から欧州株相場が軒並み上昇。米国株にも買いが波及した。FRBが利上げペースを減速するとの観測も引き続き買いを促し、一時520ドル超上昇した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。今週予定されている2・5・7年債入札や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)など、重要イベントを控えて神経質な動きとなった。
・原油先物相場は反落。習中国国家主席への権力集中で、中国経済の先行きへの懸念が強まったことや、中国9月貿易統計で原油の輸入が減少し、需要の低迷が続いていることが確認されたことが重しとなった。
・金先物相場は3日ぶりに反落。時間外取引で低下気味だった米長期金利が上昇したことや、米株の大幅高が金の上値を圧迫した。ただ、来週にFOMCを控え、値動きは限られた。