(25日終値)
ドル・円相場:1ドル=147.93円(前営業日比▲0.98円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=147.41円(△0.30円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9966ドル(△0.0092ドル)
ダウ工業株30種平均:31836.74ドル(△337.12ドル)
ナスダック総合株価指数:11199.12(△246.51)
10年物米国債利回り:4.10%(▲0.14%)
WTI原油先物12月限:1バレル=85.32ドル(△0.74ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1658.0ドル(△3.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米住宅価格指数(前月比) ▲0.7% ▲0.6%
8月米ケース・シラー住宅価格指数
前年比 13.1% 16.0%・改
10月米消費者信頼感指数 102.5 107.8・改
10月米リッチモンド連銀製造業景気指数 ▲10 0
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反落。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米10年債利回りが一時4.05%台まで急低下すると全般ドル売りが先行。8月米ケース・シラー住宅価格指数や10月米消費者信頼感指数、10月米リッチモンド連銀製造業景気指数など、この日発表の米経済指標が軒並み予想を下回ったこともドル売りを促し、24時30分過ぎには一時147.52円と日通し安値を更新した。その後の戻りも148.15円付近にとどまった。
なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時110.76と約3週間ぶりの低水準を付けた。
・ユーロドルは4日続伸。欧州時間発表の10月独Ifo企業景況感指数が予想を上回ったことでユーロ買い・ドル売りが先行。米利上げ減速観測が高まる中、米長期金利の低下に伴うドル売りも優勢となり、一時0.9977ドルと日通し高値を更新した。ただ、1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)に乗せることは出来ず、NY午後に入ると0.9960ドルを挟んだもみ合いに終始した。
・ユーロ円は小幅続伸。ドル円の下落につれた売りが出て21時30分前に一時146.64円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ユーロドルの上昇につれた買いが入り、一時147.49円と日通し高値を更新した。米国株相場の上昇に伴うリスク・オンの円売り・ユーロ買いも出た。
・ポンドは全面高。英国でスナク元財務相が新首相に就任し、「経済の安定と政治への信頼感を取り戻す」と確約したほか、組閣では債券市場の沈静化に貢献したハント財務相を再任。英財政運営の安定を期待したポンド買いが優勢となった。ポンドドルは一時1.1499ドル、ポンド円は169.95円まで値を上げたほか、ユーロポンドは0.8665ポンドまでポンド高に振れた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、9月12日以来約1カ月半ぶりの高値となった。FRBが利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米長期金利の低下とともに株買いが膨らんだ。米主要企業の四半期決算を巡り、「投資家が警戒したほど悪くない」との見方が広がったことも買いを促した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸し、約1カ月ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅反発。FRBが利上げペースを減速するとの観測が高まる中、債券買いが優勢となった。この日発表の米経済指標が軒並み低調となったことも債券買いを誘った。
・原油先物相場は反発。米長期金利の低下や米経済指標のさえない結果を受けてドル安が進み、ドル建ての原油に割安感が生じたことが相場の支えとなった。ただ、米中の景気先行きへ懸念が強く、エネルギー需要見通しに対する警戒感が引き続き原油相場の重しとなり、上値は限られている。
・金先物相場は小反発。米長期金利が大幅低下し、為替市場でドル安が進み、ドル建ての金は割安感から買いが優勢となった。