NYダウ146ドル安と4日続落 金利上昇が嫌気されナスダックは1.7%下落

3日のNY株式相場は4日続落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの長期化が示唆されたことで、金利の上昇が引き続き嫌気されたほか、翌日に発表される米10月雇用統計への警戒感も重しとなった。


ダウ平均は朝方に420ドル安まで下落後、37ドル高まで上昇したものの、146.51ドル安(-0.46%)で終了し、S&P500も1.06%安で終了した。

ハイテク株主体のナスダック総合は1.73%安となった。


主要3指数はそろって4日続落し、週初来ではダウ平均が2.62%安、S&P500が4.64%安となり、ナスダック総合は6.84%安となった。


利上げの長期化見通しを受けて、政策金利に敏感な米2年債利回りは2007年7月以来となる4.74%台に上昇し、米10年債利回りも前日の4.06%台から一時4.22%台まで上昇した。


業種別ではエネルギー、資本財、素材など5セクターが上昇し、IT、コミュニケーション、金融、一般消費財など6セクターが下落した。


ダウ平均採用銘柄はボーイングが6.34%高、キャタピラーが2.20%高となった一方、アップル、ビザが3-4%下落し、マイクロソフト、ウォルト・ディズニー、セールスフォースなども2%超下落した。


経済指標は、新規失業保険申請件数が21.7万件と予想の22.0万件を下回るやや強い結果となった一方、10月ISM非製造業PMIは54.4と予想の55.5を下回った。


国際金融情報部 アナリスト

羽土 美幸

富山県出身。国内証券で株式等の営業、仏系証券でポートフォリオ分析、転換社債、エクイティ・デリバティブの分析・開発・営業などを担当。 2014年からDZHフィナンシャルリサーチにおいて米国株式、金融市場レポート編集、海外ETF業務を担当。

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