(11日終値)
ドル・円相場:1ドル=138.81円(前営業日比▲2.17円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=143.61円(▲0.30円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0347ドル(△0.0138ドル)
ダウ工業株30種平均:33747.86ドル(△32.49ドル)
ナスダック総合株価指数:11323.33(△209.18)
10年物米国債利回り:休場
WTI原油先物12月限:1バレル=88.96ドル(△2.49ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1769.4ドル(△15.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
54.7 59.9
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。前日の10月米消費者物価指数(CPI)の下振れを受けて、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの見方が強まる中、この日もドル売りが続いた。11月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が54.7と予想の59.5を下回ったことも相場の重しとなり、5時前には一時138.47円と8月31日以来の安値を付けた。
・ユーロドルは続伸。米インフレ指標の下振れや米消費者信頼感の悪化で米利上げ減速観測が強まると、ドル売りがさらに進んだ。4時30分過ぎに一時1.0364ドルと8月11日以来3カ月ぶりの高値を付けた。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時106.28と8月15日以来の低水準を付けた。
・ユーロ円は4日続落。欧州序盤に一時142.57円と日通し安値を付けたものの、NY市場では143円台半ばでのもみ合いに終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは軟調だった。対ドルでは一時1万6375ドル前後、対円では230万円台まで値を下げた。「仮想通貨交換業の米FTXトレーディングが米連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請した」と伝わると売りが広がった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。前日の10月米CPIが予想を下回ったことで、FRBが利上げペースを減速するとの見方が強まる中、本日も株買いが続いた。ただ、週末を控えたポジション調整目的の売りも出たため、上値は限定的だった。前日に1200ドル超上昇した反動も出て、一時320ドル超下げる場面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。
・米国債券相場はベテランズデーのため休場だった。
・原油先物相場は続伸。中国がコロナ感染対策の入国時の隔離機関の短縮を発表したこともあり、景気停滞懸念が後退したことで原油先物は強含んだ。また、昨日と同様にドルが大幅に全面安になると、ドルで取引される原油先物は割安感から上げ幅を広げ、続伸して引けた。
・金先物相場は続伸。米債市場はベテランズ・デーで休場だが、昨日に続きドルが大幅に全面安になっていることで、ドルで取引される金先物は割安感から続伸して引けた。なお、今週は週間を通すと約2年ぶりの上げ幅を記録した。