香港大引け:続落、一時18000ポイント割れも後場に下げ幅縮小

17日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.15%安の18045.66ポイントだった。中国企業指数は1.37%安の6140.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で1525億6000万HKドル。


ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。安く寄り付いた後に心理的節目の18000ポイントを割り込み、一時は下げ幅を3%近くに拡大した。世界的景気減速、中国での新型コロナウイルスの感染急拡大への懸念が重荷となった。前日のNY市場で半導体株を中心にハイテク株が下げたことに加え、テンセント(00700)が美団(03690)の株式を分配する現物配当の実施を発表したことを受けてネット関連株の売りが膨らみ、地合いを悪化させた。ただ、本土市場で上海総合指数がいったん割り込んだ3100ポイントを回復したことや、ダウ株価指数先物が上昇したこともあり、中盤以降は下げ幅を縮め、18000ポイントを回復して終えた。


ハンセン指数構成銘柄では、ネットイース(09999)が9%超、美団が約6%、阿里健康(00241)と百度(09888)が4%前後の下げ。自動車ディーラーの中升集団(00881)、電動工具大手の創科実業(00669)、ニット衣料の申洲国際集団(02313)も大きく売られた。半面、不動産関連の碧桂園服務(06098)と碧桂園(02007)が後場に急反発したほか、香港鉄道事業者の香港鉄路(00066)やマカオカジノの銀河娯楽(00027)が堅調だった。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.20%安の3721.61ポイントと大幅に続落。ネットイース、万国数拠(09698)、小鵬汽車(09868)、蔚来集団(09866)が下落率上位。半面、センスタイム(00020)、瑞声科技(02018)、快手科技(01024)、トリップ・ドットコム(09961)が逆行高を演じた。

中国株情報部 アナリスト

シ セイショウ

中国・上海出身。復旦大学を卒業後、外資系法律事務所で翻訳・通訳を担当。来日後は証券会社や情報ベンダーでの勤務を経て、2016年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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