(22日終値)
ドル・円相場:1ドル=141.23円(前営業日比▲0.91円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=145.53円(▲0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0304ドル(△0.0062ドル)
ダウ工業株30種平均:34098.10ドル(△397.82ドル)
ナスダック総合株価指数:11174.41(△149.90)
10年物米国債利回り:3.76%(▲0.06%)
WTI原油先物1月限:1バレル=80.95ドル(△0.91ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1739.9ドル(△0.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米リッチモンド連銀製造業景気指数 ▲9 ▲10
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは4日ぶりに反発。欧州中央銀行(ECB)が利上げ幅を縮小するとの観測を背景にユーロ売りが先行すると一時1.0254ドル付近まで下げる場面もあったが、下押しは限定的だった。米10年債利回りが3.74%台まで低下したことでユーロ買い・ドル売りが入ったほか、対産油国通貨中心にドル安が進んだ流れに沿った。4時前には一時1.0308ドルと日通し高値を更新した。11月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値が▲23.9と予想の▲26.0を上回ったことも相場を下支えした。
なお、ナーゲル独連銀総裁は「12月理事会での利上げ幅を事前に言うことは時期尚早」と述べたほか、シムカス・リトアニア中銀総裁は「12月会合では0.50%もしくは0.75%の利上げの可能性がいずれもある」「利上げは必要に応じて3月以降も継続」などと語った。
・産油国通貨は堅調だった。「石油輸出国機構(OPEC)プラスは12月4日開催の閣僚級会合に向けて増産を検討」との一部報道をサウジアラビアが否定したことで、原油先物相場が反発。カナダドルやメキシコペソ、ノルウェークローネなどに買いが入った。カナダドルは対米ドルで一時1.3365カナダドルまで上昇したほか、ノルウェークローネは対ドルで10.1099クローネ、メキシコペソは19.4168ペソまで値を上げた。
・ドル円は5日ぶりに反落。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入り、20時30分前に一時141.09円と日通し安値を付けたものの、節目の141.00円や一目均衡表雲の下限140.56円がサポートとして働くと下げ止まった。戻りも141.54円付近にとどまった。
もっとも、NY市場に限れば狭いレンジでの取引に終始した。市場では「今週は米国が感謝祭の週となり、積極的な取引を手控える雰囲気が広がりやすい」との声が聞かれた。
・ユーロ円は小反落。ドル円の下落につれた売りが出ると21時過ぎに一時144.89円と日通し安値を付けたものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると145.52円付近まで下げ渋った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。家電量販店のベストバイとスポーツ用品店のディックス・スポーティング・グッズの四半期決算が予想を上回ったことで、年末商戦への期待が高まり消費関連株に買いが集まった。米長期金利の低下で株式の相対的な割高感が薄れ、買いを誘った面もある。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月1-2日分)や24日の感謝祭の祝日を控えて、ポジション調整目的の買いが優勢となった。
・原油先物相場は5日ぶりに反発。昨日は「OPECプラスが12月の閣僚級会合に向けて増産を検討」との報道をサウジアラビアが否定したことで買い戻しが入ったが、本日も買い地合いは継続。一時は82.36ドルまで上昇する場面も見られた。
・金先物相場は6日ぶりに小幅反発。時間外取引では買いが先行し、一時1751ドル台まで上昇した。もっとも、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの見方も根強いなか、次第に金利を生まない金相場の上値は重くなった。