IPOは上場前に株式を購入できるチャンス
IPO(新規公開)は、新しく証券取引所に上場する会社が、株式(新規公開株式)を投資家に販売することをいいます。つまりIPOは、新たに証券取引所に上場する会社の株式を上場前に購入できるチャンスといえます。
IPOでは上場前の購入価格を公開価格といいます。そして、証券取引所で株式の売買が開始され初めて売買が成立した価格を初値といいます。
例えば、公開価格800円で100株購入(800円×100株=8万円)し、初値1000円で全株売却した場合は以下となります(ここでは税金や手数料は考慮しません)。
(初値1000円-公開価格800円)×100株=2万円の儲け
このように初値が公開価格を上回った場合、初値で売却すれば利益を得ることができます。
IPOの実績を確認
実際に、初値が公開価格を上回ったケースをご紹介します。
2018年6月に上場したフリマアプリのメルカリは、公開価格3000円に対し初値は5000円でした。
2017年8月に上場したYouTuberなどマネジメント業務などを行うUUUMは、公開価格2050円に対して初値は6700円でした。
公開価格で100株購入し、初値で売却すれば以下の儲けとなります。
メルカリの場合:(初値5000円-公開価格3000円)×100株=20万円の儲け
UUUMの場合:(初値6700円-公開価格2050円)×100株=46.5万円の儲け
メルカリやUUUMの例はたまたまかもしれません。ここで過去のIPO実績を確認しましょう。
このようにIPOは高い勝率(初値>公開価格)となっています。もちろん初値<公開価格となる場合もありますので、必ず儲かるというわけではないことには注意が必要です。
IPOをはじめよう
IPO株を購入するためにはそのIPO株の取り扱いのある証券会社でなければなりません。証券会社により販売する株数も異なります。以下は、メルカリのIPOの時に取り扱っていた証券会社です。
上記の詳細については改めて説明する予定です。ここでは、IPOは上場会社ごとに取り扱う証券会社が異なることを覚えてください。そして、IPO株を欲しいと思っている人は多く、多くの場合抽選となりますので、多くの株数を販売する証券会社ほど当選する期待値は大きいといえます。
IPOをはじめる手順としては、どのような会社がIPOを行うかまずは情報収集です。そのときに便利なのがトレーダーズ・ウェブの「IPOスケジュール」などのIPO情報をまとめているサイトです。「どのような会社がIPOを行うのか」や「取り扱うのはどの証券会社なのか」が確認できます。情報を確認しIPOに申し込みたい会社があれば、購入に向けて動きましょう。
次回はもう少し具体的なIPOの流れをみていきます。