25日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.49%安の17573.58ポイントだった。中国企業指数は0.35%安の5971.10ポイント。メインボードの売買代金は概算で947億9000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた直後、下落に転じた。中国本土で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、移動制限などの防疫措置が強化されて経済活動が冷え込むとの警戒感から売りが先行した。24日の米市場は感謝祭で休場だっただけに、手掛かり難から積極的な売買を見送った投資家もいたもよう。もっとも、中国政府が金融緩和や不動産業の支援策を打ち出すとの期待も強い。序盤には下落率が1%を超えたが、次第に下げ幅を縮小した。セクター別では、工業、一般消費財、情報技術が下げた半面、不動産・建設、通信、エネルギーが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が大きく売られて相場の重荷となった。前日大引け後に中間決算を発表した周大福珠宝(01929)は16%近く下落。太陽光発電パネル用ガラスの信義光能(00968)、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)、自動車販売の中升集団(00881)も大幅安だった。半面、不動産株に買いが入り、碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)、中国海外発展(00688)、九龍倉置業地産(01997)が大幅に上昇。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)、石炭大手の中国神華能源(01088)、保険大手の中国平安保険(02318)も高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.31%安の3500.31ポイントと3日ぶりに反落。動画プラットフォームの快手科技(01024)とビリビリ(09626)、電気自動車メーカーの理想汽車(02015)が大幅に下落した。一方、構成30銘柄のうち上昇は小米集団(01810)だけだった。