香港大引け:続落、2週ぶり安値 本土コロナ感染拡大を嫌気

週明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比1.57%安の17297.94ポイントだった。中国企業指数は1.65%安の5872.38ポイント。メインボードの売買代金は概算で1182億8000万HKドル。


ハンセン指数は全面安で始まり、寄り付き直後に心理的節目の17000ポイントを割り込む場面があった。中国本土で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、主要都市に封鎖措置や行動制限が導入されたことで景気悪化を警戒する売りが膨らんだ。前週末の米ハイテク株安も嫌気されたもよう。中国の金融緩和や産業振興策に対する根強い期待を背景に、下げ幅は次第に縮小したものの、終値は10日以来ほぼ2週間ぶりの安値圏だった。セクター別では不動産・建設と金融、エネルギーが下げた半面、消費財が上げた。


ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)が急落。保険株の中国平安保険(02318)と中国人寿保険(02628)、AIAグループ(01299)、銀行株の招商銀行(03968)とハンセン銀行(00011)、中銀香港(02388)も売られた。半面、カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)が高い。ビール大手の華潤ビール(00291)とバドワイザーAPAC(01876)は反発した。朝方安かった美団(03690)は上げに転じて終えた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.93%安の3432.86ポイントと続落。ネット損保の衆安在線財産保険(06060)、一部モデルの納車延期を発表した理想汽車(02015)の下げがきつい。半面、BYDエレクトロニック(00285)が堅調だった。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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