香港大引け:続伸、2カ月ぶり高値 大商いで終盤に上げ幅拡大

30日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比2.16%高の18597.23ポイントだった。中国企業指数は2.21%高の6374.44ポイント。メインボードの売買代金は概算で2220億8000万HKドルと2000億HKドルの大台を超えた。


ハンセン指数は前日終値を挟んだもみ合いで始まった後、中盤まではおおむね小高く推移。終盤に上げ幅を広げ、終値ベースで9月20日以来およそ2カ月ぶりの高値を付けた。中国本土での新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者数が28日以降に減少に転じた上、当局が産業政策や規制緩和で景気の下支えを図るとの思惑買いが前日に続いて相場を押し上げたもよう。寄り付き後に中国国家統計局が発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比で低下して景況感の分かれ目である50を2カ月連続で割り込んだものの、相場への影響は限られた。


ハンセン指数構成銘柄では、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)と自動車メーカーの吉利汽車(00175)が急伸。安く始まった大型ネット株の美団(03690)が上げに転じて引け、相場を押し上げた。スポーツ用品の李寧(02331)、香港不動産株の恒隆地産(00101)と恒基兆業地産(00012)は大幅に続伸した。半面、本土不動産株の碧桂園(02007)、碧桂園服務(06098)、中国海外発展(00688)、長江実業集団(01113)がそろって反落した。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.77%高の3798.19ポイントと続伸。前日大引け後に2022年7-9月期決算を発表したビリビリ(09626)が急上昇した。電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)と理想汽車(02015)も高い。半面、不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)が軟調だった。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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