2日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.33%安の18675.35ポイントだった。中国企業指数は0.25%安の6368.74ポイント。メインボードの売買代金は概算で1427億7000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値を挟んでもみ合った後、次第に下げ幅を広げた。前日までの3日間で1400ポイント超上昇していただけに、利益確定売りの動きが重荷。米利上げペースを見極める上で重要な米雇用統計の発表を香港時間2日夜に控え、持ち高整理の売りも出たもよう。もっとも、下落率が1%を超える水準では買い戻しが入り、後場に入るとおおむね小安く推移した。中国本土の新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者数が11月29日以降は減っており、行動規制などの防疫措置が緩和されるとの期待も続いた。セクター別では公共事業とコングロマリット、鉱業、エネルギーが下げた半面、医療・ヘルスケアと情報技術が上げた。
個別では、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が5.40%安と急落。不動産株の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)、恒隆地産(00101)も安い。中国政府系持ち株会社の中国中信(00267)と海運の東方海外(00316)は続落した。半面、大型ネット株の美団(03690)とアリババ集団(09988)が買われて一定の下支えとなった。アリババ集団子会社の阿里健康(00241)、火鍋チェーンの海底撈国際(06862)が大幅高。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.03%高の3878.81ポイントと4日続伸。インシュアテックの平安健康医療科技(01833)が15.44%高と急伸したほか、医薬品ネット通販の京東健康(06618)も大幅高だった。半面、パソコン大手のレノボグループ(00992)、不動産業向けソフトウエアのレノボグループ(00992)がさえない。