(2日終値)
ドル・円相場:1ドル=134.31円(前営業日比▲1.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.48円(▲0.87円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0535ドル(△0.0015ドル)
ダウ工業株30種平均:34429.88ドル(△34.87ドル)
ナスダック総合株価指数:11461.50(▲20.95)
10年物米国債利回り:3.49%(▲0.02%)
WTI原油先物1月限:1バレル=79.98ドル(▲1.24ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1809.6ドル(▲5.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米雇用統計
失業率 3.7% 3.7%
非農業部門雇用者数変化 26.3万人 28.4万人・改
平均時給(前月比) 0.6% 0.5%・改
平均時給(前年比) 5.1% 4.9%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は5日続落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は今週11月30日の講演で「早ければ12月にも利上げ幅を縮小する可能性がある」と発言。米利上げ減速観測が高まる中、欧州市場序盤には133.63円と8月16日以来の安値を更新した。
ただ、米労働省が発表した11月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比26.3万人増と予想の20.0万人増を上回り、平均時給が前月比0.6%/前年比5.1%と予想の前月比0.3%/前年比4.6%を上回ったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢に。23時前には一時135.98円と日通し高値を更新した。
もっとも、買いが一巡すると次第に上値が重くなり、6時過ぎには134.24円付近まで押し戻された。市場では「賃金の伸びは予想を上回ったが、3月にピークを付けたことは明らか。FRBが今月の会合で利上げペースを減速する軌道に変化はないだろう」との声が聞かれ、戻りを売る動きが広がった。米雇用統計発表直後に3.63%台まで上昇した米10年債利回りも3.46%台まで低下した。
・ユーロドルは小幅ながら3日続伸。良好な米雇用統計をきっかけに全般ドル買いが先行すると一時1.0429ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。市場では「FRBが利上げペースを減速する」との見方に変化はなく、取引終了間際には1.0542ドル付近まで持ち直した。
・ユーロ円は続落。日本時間夕刻に一時140.77円と日通し安値を付けたものの、NY市場に入ると142.19円付近まで買い戻される場面もあった。ただ、引けにかけては再び弱含み141.43円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。11月米雇用統計が予想以上に強い内容となったことで、FRBによる金融引き締めの長期化が改めて意識されると売りが先行した。指数は一時350ドル超下げる場面があった。ただ、そのあとは「FRBが利上げペースを減速するとの見方に変化はない」として、買い戻しが優勢となり上げに転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。11月米雇用統計が予想以上に強い内容となったことで債券売りが先行したものの、そのあとは「FRBが利上げペースを減速するとの見方に変化はない」として、買い戻しが優勢となった。
・原油先物相場は5日ぶり反落。米雇用統計を受けて米長期金利が上昇し、ドル買いが強まったことを受けてドル建ての原油は下落した。売り一巡後は安値拾いの買いが入るも、引けにかけて再び売りに押された。欧州連合(EU)加盟国は、ロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルに設定することで合意した。
・金先物相場は反落。11月米雇用統計が予想を上回る強い結果になったことを受けて、米金利が上昇に転じ、為替市場でドル買いが優勢となり、ドル建ての金は割高感から売りに押された。ドル高が一巡すると金先物も買い戻しが入ったが、前日比で下落して取引を終えた。