香港大引け:大幅反発、3カ月ぶり高値 ハイテク株に買い

週明け5日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前営業日比4.51%高の19518.29ポイントだった。中国企業指数は5.30%高の6706.29ポイント。メインボードの売買代金は概算で2229億8000万HKドルと、2000億HKドルの大台を超えた。


ハンセン指数は始値で心理的節目の19000ポイントを回復。中盤に伸び悩んだものの終盤に上げ幅を広げ、終値は9月1日以来ほぼ3カ月ぶりの高値だった。中国本土での新型コロナウイルスの1日当たり感染者数が11月29日以降は減り続けており、経済活動の活性化に期待する買いが膨らんだもよう。北京や上海で5日から地下鉄や路線バスの利用者にPCR検査の陰性証明の提示を求めないようにするなど、当局が行動制限を一部緩和している。2日のNY債券市場で長期金利が小幅ながら低下したことも支援材料となった。


ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の碧桂園服務(06098)と龍湖集団(00960)、ハイテク株の小米集団(01810)、JDドットコム(09618)、百度(09888)、舜宇光学科技(02382)、アリババ集団(09988)が大きく買われた。アリババ集団子会社の阿里健康(00241)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)、保険大手の中国平安保険(02318)も急上昇。半面、ミネラルウオーターの農夫山泉(09633)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)が売られた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は9.27%高の4238.20ポイントと大幅に5営業日続伸。構成30銘柄が全て上昇した。平安健康医療科技(01833)、ビリビリ(09626)、小鵬汽車(09868)、万国数拠(09698)、明源雲集団(00909)の急騰が目立った。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

村山 広介の別の記事を読む

人気ランキング

人気ランキングを見る

連載

連載を見る

話題のタグ

公式SNSでも最新情報をお届けしております