12日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.32%安の20844.74ポイントだった。中国企業指数は1.77%安の7191.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1154億9000万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の21000ポイントを挟んでもみ合った後、下げ幅を拡大し、軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、中国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、行動制限の強化で景気が減速するとの警戒感も強まり、相場の重しとなった。上海総合指数の下落も投資家心理を冷やした。指数は結局、5月27日以来、約1カ月半ぶり安値できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、BYD(01211)が11.93%安と急落。香港証券取引所の中央清算決済システム(CCASS)によれば、11日にBYDの株式2億2500万株がシティグループに譲渡されたが、米著名投資家のバフェット氏による株式の売却と関係しているとの観測が出た。アリババ集団(09988)も5%超下げ、指数を押し下げた。碧桂園服務(06098)や阿里健康(00241)、SMIC(00981)の下落も目立った。半面、海外事業の分離上場を検討していると明らかにした海底撈国際(06862)が1.50%高。安踏体育用品(02020)や信義ガラス(00868)は2%超上昇した。
この他では、BYDの急落を受けて蔚来集団(09866)や小鵬汽車(09868)が連れ安した。スカイワース(00751)は利益確定の売りに押されて8%超下落。半面、中国中鉄(00390)や中国交通建設(01800)などインフラ建設関連が買われた。