14日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.39%高の19673.45ポイントだった。中国企業指数は0.71%高の6702.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で1363億6000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行。11月の米消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化への警戒感が和らいだ。インフレ懸念の後退を背景に13日のNY債券市場で米長期金利が低下しており、投資家がリスクを取りやすくなった。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果とパウエルFRB議長の記者会見(日本時間15日未明)での発言を見極めたいとの気分が強いなかで上値の重さが目立ち、前場には小安くなる場面もあった。中国が2023年の経済政策指針を決める中央経済工作会議の開催を延期すると伝わり、北京など主要都市での新型コロナウイルスの感染拡大リスクが改めて意識されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(03690)とテンセント(00700)が買われて相場の上昇を主導。前日売られた石薬集団(01093)、舜宇光学科技(02382)、創科実業(00669)は買い直された。衛生用品の恒安国際集団(01044)、スポーツ用品の李寧(02331)も高い。半面、医薬品ネット通販の阿里健康(00241)が7%超下げた。不動産株の碧桂園服務(06098)と恒基兆業地産(00012)、半導体株のSMIC(00981)、保険株のAIAグループ(01299)はそろって反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.34%高の4237.66ポイントと続伸。データセンターの万国数拠(09698)と企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(00268)が大幅高となった。一方、半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)とヘルステックの平安健康医療科技(01833)が10%超下落した。