香港大引け:反落、2週ぶり安値 カジノ株・医薬品株が安い

週明け19日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.50%安の19352.81ポイントだった。中国企業指数は0.45%安の6604.62ポイント。メインボードの売買代金は概算で1006億6000万HKドル。


ハンセン指数は小高く始まったものの序盤に下げへ転じ、じりじりと下げ幅を拡大。終値は7日以来ほぼ2週間ぶりの安値圏となった。前週末に米株式相場が下落した流れを引き継いだ上、きょうの中国本土相場の下落が地合いを悪化させた。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向け金融引き締めを長く続け、景気悪化を招くとの見方から投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めたもよう。中国での新型コロナウイルスの感染拡大も引き続き警戒された。中国指導部が2023年の経済政策指針を決める中央経済工作会議を15-16日に開いたことを受け、朝方は高くなる場面があったが、買い一巡後には失速した。セクター別では医療・ヘルスケアと工業、一般消費財が安かった半面、情報技術が堅調だった。


ハンセン指数構成銘柄では、前週末に買われた東方海外(00316)、阿里健康(00241)、新奥能源(02688)が急反落。カジノ株のサンズ・チャイナ(01928)と銀河娯楽(00027)、医薬品株の翰森製薬(03692)と石薬集団(01093)、中国生物製薬(01177)は大幅安となった。一方、大型ネット株の美団(03690)とテンセント(00700)が買われ、一定の下支えだった。不動産開発の碧桂園(02007)、自動車販売の中升集団(00881)は続伸した。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.58%安の4125.06ポイントと反落。平安健康医療科技(01833)と万国数拠(09698)の下げがきつい。一方、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(00268)が買われた。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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