香港大引け:3日ぶり反落、大型ネット株の下げが重荷

23日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.44%安の19593.06ポイントだった。中国企業指数は1.09%安の6642.90ポイント。メインボードの売買代金は概算で799億5000万HKドル。


ハンセン指数はほぼ全面安で寄り付いた。前日終値は9日以来ほぼ2週間ぶりの高値だっただけに、いったん利益を確定する売りが先行。22日のNY市場でハイテク株が売られた流れが香港市場にも波及した。ただ、中国指導部が前週末に開いた中央経済工作会議で2023年の経済政策指針を決めたことで、具体的な景気刺激策や産業振興策が打ち出されるとの期待は根強い。ハンセン指数は序盤に下げ幅を縮小し、中盤以降は小安く推移した。セクター別では情報技術と素材、一般消費財が売られた半面、医療・ヘルスケアが買われた。


ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のJDドットコム(09618)と美団(03690)、アリババ集団(09988)、テンセント(00700)が売られて相場の重荷だった。医薬品ネット通販の阿里健康(00241)は大幅に反落。電気自動車メーカーのBYD(01211)は米テスラの値引き販売を嫌気した売りに押された。民営自動車メーカーの吉利汽車(00175)も安い。一方、アジア保険株のAIAグループ(01299)が反発して相場の一定の下支えとなった。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)、医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)も買われた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.05%安の4124.33ポイントと3日ぶりに反落。携帯端部品・組立受託のBYDエレクトロニック(00285)が10%超下げたほか、短編動画プラットフォームの快手科技(01024)が安い。電気自動車メーカーの理想汽車(02015)と理想汽車(02015)、蔚来集団(09866)はともに反落した。構成30銘柄のうち上昇は閲文集団(00772)だけだった。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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