日経平均は横ばい なんとかプラスは確保

大納会30日の日経平均は横ばい。終値は0円83銭高の26094.50円。米国株は長期金利の低下を好感して大幅高。これを受けて、寄り付きは200円近い上昇となった。しかし、レーザーテック(6920)や東京エレクトロン(8035)など大型半導体株が買い先行から早々に失速したことから、全体もすぐに頭打ち感が出てきて失速した。その後は、上げ幅を縮めては盛り返すといった動きが続いた。前場では上げ幅を一桁に縮めてもマイナス圏入りは回避した。しかし、後場は14時辺りから崩れて下げに転じる場面もあった。引け間際までどちらで終わるかはっきりしない状況が続いたが、終値では1円未満という微妙な結果ではあったものの、なんとかプラスを確保した。


東証プライムの売買代金は概算で2兆1300億円。業種別では海運、銀行、小売などが上昇した一方、鉱業、石油・石炭、食料品などが下落した。


ファーストリテイリング(9983)が1.9%高と売買代金上位銘柄の中では動きが良く、日経平均の大納会プラスに大きく貢献した。半面、米金利の低下が日本株、特にグロース株にはそれほど支援材料とならなかったこともあり、リクルートホールディングス(6098)が軟調となった。

日本株情報部 アナリスト

小松 弘和

証券会社、外資系生命保険会社、大手出版社マネーサイトの株式分析アナリスト、FX会社勤務を経て2014年に入社。金融全般に精通。2級FP技能士。 「トレーダーズ・プレミアム」では、「個別株戦略」「Market Flash」などのコンテンツやニュース配信を担当。 メディア掲載&出演歴 日経CNBC「朝エクスプレス『証券中継』」(隔週金曜)、株主手帳「街の専門家『今月の相場見通し』」、週刊現代、日経マネー、ダイヤモンド・ザイ、ビジネスマンの人生逆転マガジン「Ambitious」、完全ガイドシリーズ「株 完全ガイド」

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