香港大引け:小反発、保険株・不動産株の上昇が支え 休場前に手じまいも

30日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.20%高の19781.41ポイントだった。中国企業指数は0.14%高の6704.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で870億2000万HKドル。


ハンセン指数はほぼ全面高で寄り付いた。29日のNY市場で米長期金利の上昇が一服し、ハイテク・グロース株が買い戻された流れを引き継いだ。ただ、中国での新型コロナウイルスの感染拡大が景気を冷やすとの懸念は根強く、買い一巡後は上げ幅を縮小。年末年始の休場を前に手じまう動きもあったもよう。ハンセン指数は始値で回復していた心理的節目の20000ポイントを割り込み、後場は小高く推移して引けた。セクター別では不動産・建設と工業が上げた半面、必需消費財が軟調だった。


ハンセン指数構成銘柄では、保険株の中国平安保険(02318)、中国人寿保険(02628)、AIAグループ(01299)が買われ、相場の上昇を主導。本土不動産株の華潤置地(01109)、碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)、中国海外発展(00688)が高い。中国当局が12月に国産オンラインゲーム84本と輸入オンラインゲーム44本の商用化を認可したことを受け、ネットイース(09999)が買いを集めた。一方、高く始まった美団(03690)と石薬集団(01093)は下げに転じて終えた。食品・飲料株の華潤ビール(00291)、バドワイザーAPAC(01876)、康師傅控股(00322)、中国蒙牛乳業(02319)も売られた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.52%高の4128.79」ポイントと反発。前日下げた万国数拠(09698)、瑞声科技(02018)、明源雲集団(00909)が買い戻された。半面、ヘルステックの平安健康医療科技(01833)が続落した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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