香港大引け:続伸、4カ月半ぶり高値 自動車株・カジノ株に買い

年明け3日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比1.84%高の20145.29ポイントだった。中国企業指数は1.92%高の6833.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で1206億5000万HKドル。


ハンセン指数はほぼ全面安で始まったが、序盤に上げに転じた。上昇率が2%を超える水準では上値が重かったものの、終値ベースで心理的節目の20000ポイントを回復し、8月26日以来およそ4カ月半ぶり高値圏で引けた。年末年始に官民が発表した12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がともに前月から低下したことで、中国政府が景気下支えのため金融緩和や産業振興策を打ち出すと期待する買いが入ったもよう。朝方に安かった米ダウ平均指数先物が上昇したことも地合いの改善につながった。


ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が買われて相場の上昇を主導した。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)と不動産管理の華潤万象生活(01209)、医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)は大幅に続伸。自動車株のBYD(01211)と吉利汽車(00175)、カジノ株のサンズ・チャイナ(01928)と銀河娯楽(00027)も高い。一方、衛生用品大手の恒安国際集団(01044)、ミネラルウオーター大手の農夫山泉(09633)が売られた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.53%高の4233.37ポイントと続伸。電気自動車メーカーの理想汽車(02015)と小鵬汽車(09868)が12月の納車台数統計を手掛かりに大きく買われた。ソフトウエアのキングソフト(03888)と金蝶国際ソフト(00268)も大幅高。一方、医薬品ネット通販の京東健康(06618)の下げがきつい。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

村山 広介の別の記事を読む

人気ランキング

人気ランキングを見る

連載

連載を見る

話題のタグ

公式SNSでも最新情報をお届けしております