(4日終値)
ドル・円相場:1ドル=132.63円(前営業日比△1.61円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.64円(△2.45円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0604ドル(△0.0056ドル)
ダウ工業株30種平均:33269.77ドル(△133.40ドル)
ナスダック総合株価指数:10458.76(△71.78)
10年物米国債利回り:3.68%(▲0.06%)
WTI原油先物2月限:1バレル=72.84ドル(▲4.09ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1859.0ドル(△12.9ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) ▲10.3% ▲3.2%
12月米ISM製造業景気指数 48.4 49.0
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。欧州株相場が大幅に上昇したことでリスク・オンの円売りが先行。12月米ISM製造業景気指数は48.4と予想の48.5を若干下回ったものの、11月の雇用動態調査(JOLTS)求人件数が1045.8万件と予想の1005.0万件を上回ったことも相場の支援材料となった。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円売りのフローも観測された。
米連邦準備理事会(FRB)がこの日公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月13-14日分)で「インフレリスクを重要なファクターとして認識」「利上げ減速によって、引き締め姿勢が緩んだとみられることを警戒」「引き続き、FF金利の継続的な引き上げが適切」との見解が示されたこともドル買いを促し、4時過ぎに一時132.72円まで上値を伸ばした。
・ユーロドルは3日ぶりに反発。ただ、NY市場に限れば1.0600ドルを挟んだもみ合いに終始した。欧米株高に伴うユーロ買い・ドル売りが入った半面、良好な米労働指標を手掛かりにユーロ売り・ドル買いが出たため相場は方向感が出なかった。
・ユーロ円は5日ぶりに大幅反発。ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、株高を背景に投資家のリスク志向改善を意識した円売りが優勢となった。3時前には一時140.76円まで値を上げた。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時160.18円、豪ドル円は90.88円、NZドル円は83.69円、カナダドル円は98.46円、スイスフラン円は142.95円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。中国の経済活動の正常化への期待やユーロ圏のインフレ指標鈍化を背景に、欧州株相場が大幅に上昇すると米株にも買いが波及した。なお、FOMC議事要旨公表後に下げに転じる場面もあったが、反応は一時的だった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。ユーロ圏のインフレ圧力が緩和するとの観測から欧州債相場が上昇すると、米国債にも買いが波及した。FOMC議事要旨公表後に債券売りが強まる場面もあったが、反応は一時的だった。
・原油先物相場は大幅続落。中国で新型コロナウイルス感染再拡大への懸念が広がるなか、同国の景気減速懸念を背景にした売りが先行。また、FRBの利上げ長期化思惑が強まっていることも景気悪化につながるとして、相場の重しになった。一時72.73ドルまで下落し、5%超の大幅安となった。
・金先物相場は4日続伸。外国為替市場でドル売りが進んだことを受け、時間外取引ではドル建てで決済される金の割安感に着目した買いが入った。もっとも、その後は利益確定売りなどに押されて上げ幅を縮小。FOMC議事要旨の内容を見極めたいとの思惑も広がるなか、持ち高を傾けにくくなった。