6日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.29%安の20991.64ポイントだった。中国企業指数は0.40%安の7143.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1482億7000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった後、前日終値を挟んで一進一退の展開。中国の不動産業支援策に期待する買いが先行したものの、利益確定売りが重荷だった。前日の米株式相場が反落し、米長期金利が上昇したことも地合いを悪化させ、前日に終値ベースで回復していた心理的節目の21000ポイントを割り込んで引けた。香港時間6日夜に2022年12月の米雇用統計の発表を控え、米インフレの動向を見極めたいとして積極的な売買を見送るムードが次第に広がったもよう。セクター別では一般消費財と医療・ヘルスケアが下げた半面、工業と公共事業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、生活関連アプリ運営大手の美団(03690)が売られ、相場の重荷だった。医薬品ネット通販の阿里健康(00241)は5%近く続落。火鍋チェーンの海底撈国際(06862)、自動車メーカーの吉利汽車(00175)、カジノ運営の銀河娯楽(00027)も大きく売られた。一方、時価総額が大きいアリババ集団(09988)とHSBC(00005)が買われて一定の下支えとなった。不動産株の碧桂園(02007)と碧桂園服務(06098)、ガラス関連の信義ガラス(00868)と信義光能(00968)が高い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.40%安の4431.12ポイントと5営業日ぶりに反落。電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)、理想汽車(02015)、蔚来集団(09866)がそろって下落した。画像認識システムのセンスタイム(00020)は大幅に続落した。半面、半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)、動画プラットフォームのビリビリ(09626)が買われた。