10日の日経平均は3日続伸。終値は201円高の26175円。米国では、12月雇用統計で賃金の伸びが鈍化したことや、12月ISM非製造業PMIが好不況の分かれ目となる50を割り込んだことなどからインフレ長期化への警戒が後退し、6日にダウ平均が700ドル高と大幅上昇。週明け9日は下落したが、均してみれば米国株は強かったことから、200円近く上昇して始まった。上げ幅を300円超に広げて26300円台に乗せたところでは上値が重くなり、開始早々に高値をつけた。しかし、そこからやや値を消して26200円近辺では値動きが落ち着いた。前場のうちにこう着が強まると、後場は目立った動意もなく、狭いレンジでのもみ合いに終始した。
東証プライムの売買代金は概算で2兆7500億円。業種別では鉄鋼、海運、機械などが上昇した一方、電気・ガス、水産・農林、サービスなどが下落した。
米長期金利の低下を好感して、レーザーテック(6920)、東京エレクトロン(8035)、信越化学(4063)など半導体関連が大幅上昇。反面、3Q決算を発表したニューテック(6734)は、昨年12月に通期見通しの上方修正を発表済みであったことや、決算と併せて立会外分売を発表したことなどから、大きく売られる展開となった。