10日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.27%安の21331.46ポイントだった。中国企業指数は0.31%安の7263.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で1313億5000万HKドル。
ハンセン指数はおおむね、マイナス圏の狭いレンジでもみ合った。前日は心理的節目の21000ポイントを回復し、終値が2022年7月8日以来ほぼ6カ月ぶりの高値となっただけに、利益確定売りが相場を押し下げた。もっとも米長期金利の低下を受けた買いが一定の下支えとなり、小幅ながらプラス圏に浮上する場面もあった。セクター別では金融や不動産・建設、必需消費財が下げた半面、一般消費財、工業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株のAIAグループ(01299)と中国平安保険(02318)、大型ネット株の美団(03690)とアリババ集団(09988)が売られ、相場の重荷だった。不動産開発の龍湖集団(00960)と碧桂園(02007)も安い。香港コングロマリットの新世界発展(00017)とビール大手のバドワイザーAPAC(01876)は続落した。一方、前日売られた自動車メーカーの吉利汽車(00175)とBYD(01211)が高い。カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)、医薬品ネット通販の阿里健康(00241)、スポーツ用品の李寧(02331)は大幅に続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.27%安の4558.58ポイントと反落。動画プラットフォームのビリビリ(09626)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(00268)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)の下げがきつい。半面、電気自動車メーカーの理想汽車(02015)、蔚来集団(09866)、小鵬汽車(09868)がそろって大幅高となった。