(10日終値)
ドル・円相場:1ドル=132.26円(前営業日比△0.38円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.96円(△0.43円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0733ドル(△0.0003ドル)
ダウ工業株30種平均:33704.10ドル(△186.45ドル)
ナスダック総合株価指数:10742.63(△106.98)
10年物米国債利回り:3.62%(△0.09%)
WTI原油先物2月限:1バレル=75.12ドル(△0.49ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1876.5ドル(▲1.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米卸売売上高(前月比) ▲0.6% 0.0%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はリクスバンク主催のイベントで、タカ派的な姿勢を示すのではないか」との思惑から、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行した。22時30分過ぎには一時132.48円と日通し高値を付けた。
ただ、パウエル氏が経済や金融政策について言及しなかったことが伝わると、一転ドル売りが優勢となり、23時30分過ぎには131.73円付近まで下押しした。もっとも、米10年債利回りが3.63%台まで上昇すると再び強含む展開に。2時前には132.34円付近まで持ち直した。
市場では「12日発表予定の12月米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの向きも多く、積極的な売買は手控えられた」との声が聞かれ、方向感が出にくい面もあったようだ。
・ユーロドルは小幅ながら3日続伸。パウエル氏の講演を巡り、市場の一部でタカ派寄りの発言が警戒されていたため、ユーロ売り・ドル買いが先行した。22時30分過ぎには一時1.0712ドルと日通し安値を付けた。
ただ、パウエル氏が経済や金融政策について言及しなかったことが伝わると一転ドル売りが優勢となり、23時30分過ぎには1.0759ドルと日通し高値を更新した。そのあとは米金利上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て伸び悩んだ。
・ユーロ円は3日続伸。ドル円とユーロドルがもみ合いとなったことで、大きな方向感は出なかったが、米国株高などを手掛かりに円売り・ユーロ買いが出ると一時142.05円と日通し高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。パウエルFRB議長がリクスバンク主催のイベントで金融政策に言及しなかったことが伝わると、市場ではタカ派寄りの発言が警戒されていただけに買い安心感が広がった。ただ、12月米CPIの発表を12日に控えて様子見ムードも強く、積極的に上値を追う展開にはならなかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。このところFRB高官による利上げ継続に前向きな発言が目立っており、債券売りが出やすい地合いとなった。市場では「12日発表の12月米CPIを前に持ち高調整目的の売りが出た」との指摘もあった。
・原油先物相場は4日続伸。米エネルギー情報局(EIA)が発表した短期エネルギー見通しで中国・インドでのエネルギー需要期待が高まると、原油に買いが入った。
・金先物相場は小反落。約8カ月ぶりの高値水準とあって上値では利益確定の売りが出た。半面、パウエルFRB議長から金融政策についての発言がなかったことが分かると買いが入るなど下値も限られた。