香港大引け:3日続伸、半年ぶり高値更新 金融株・ネット株に買い

13日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。終値は前日比1.04%高の21738.66ポイントだった。中国企業指数は1.09%高の7391.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で1330億1000万HKドルだった。


ハンセン指数は前場に前日終値を挟んでもみ合い、後場に入って上げ幅を急拡大。結局、終値ベースで2022年7月8日以来ほぼ半年ぶりの高値を更新して引けた。中盤までは利益確定売りが上値を抑えたものの、12日の米株式相場や13日の中国本土相場の上昇を好感した買いが相場を押し上げた。12月の米消費者物価指数(CPI)の結果を受け、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めペースを緩めるとの見方が広がった。医療・ヘルスケアと必需消費財を中心に幅広いセクターが上昇するなか、工業と公共事業が軟調だった。


ハンセン指数構成銘柄では、金融株のHSBC(00005)と中国平安保険(02318)、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が買われて相場の上昇を主導した。医薬品開発受託の薬明生物技術(02269)が急反発。宝飾品販売の周大福珠宝(01929)とオンラインゲームのネットイース(09999)は大幅に続伸した。一方、太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)、パソコン大手のレノボグループ(00992)が売られた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.51%高の4554.78ポイントと4日ぶりに反発。前日安かった万国数拠(09698)、閲文集団(00772)、金蝶国際ソフト(00268)がともに大幅高となった。半面、電気自動車メーカーの理想汽車(02015)が反落した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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