香港大引け:5日ぶり反落、利益確定売り 保険株が安い

17日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.78%安の21577.64ポイントだった。中国企業指数は0.49%安の7314.04ポイント。メインボードの売買代金は概算で1267億2000万HKドル。


ハンセン指数は前場に下げ幅を拡大。前日は4営業日続伸し、ほぼ半年ぶりの高値水準にあっただけに幅広いセクターで利益確定売りに押された。ただ、後場に入ると安く推移していた大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が買い直され、ハンセン指数の下落率も大引けにかけて縮小した。中国国家統計局が午前に発表した2022年10-12月期の国内総生産(GDP)と12月の主要済指標はそろって市場予想から上振れ。ただ、小売売上高を除けば前四半期・前月実績と比べて伸び率が縮小したことで、中国景気の減速が改めて意識されたもよう。


ハンセン指数構成銘柄では、保険株のAIAグループ(01299)と中国人寿保険(02628)、中国平安保険(02318)が売られ、相場の重荷だった。筆頭株主による保有株売り出しを明らかにした薬明生物技術(02269)は大幅に反落。前日高かった信義ガラス(00868)、創科実業(00669)、申洲国際集団(02313)もそろって下げた。一方、中国のインターネット・プラットフォーム企業であるテンセントとアリババ集団がともに1%近く上昇。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)とアルミメーカーの中国宏橋(01378)は続伸した。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.14%安の4500.54ポイントと続落。小鵬汽車(09868)、センスタイム(00020)、平安健康医療科技(01833)の下げがきつい。半面、不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(00909)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(02018)が買われた。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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