20日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.82%高の22044.65ポイントだった。中国企業指数は2.34%高の7483.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で951億3000万HKドル。
ハンセン指数は終日、じりじりと上げ幅を広げる展開。終値ベースで心理的節目の22000ポイントを回復し、昨年6月28日以来約7カ月ぶりの高値を付けた。前日売られたネット株が買い直され、相場を押し上げた。19日の米株式相場は続落したものの、アリババ集団(BABA)や百度(BIDU)など中国ネット・IT企業の米預託証券(ADR)は総じて堅調。春節(旧正月)の大型連休を前に、中国の景気が持ち直すとの期待が高まり、幅広いセクターで買いが優勢となった。この日の中国本土相場の上昇も投資家心理を支えたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株の美団(03690)、百度(09888)、JDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)、アリババ集団子会社の阿里健康(00241)がそろって反発。テンセント(00700)も買われた。2022年12月本決算の業績見通しを前日大引け後に発表した石油株のCNOOC(00883)とペトロチャイナ(00857)は急上昇した。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)は大幅に続伸。半面、海運の東方海外(00316)、電動工具の創科実業(00669)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.67%高の4568.79ポイントと反発。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(02018)とオンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(09961)が大幅高となった。一方、データーセンターの万国数拠(09698)が逆行安。