15日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に5日続落。終値は前日比2.19%安の20297.72ポイントだった。中国企業指数は2.36%安の6958.02ポイント。メインボードの売買代金は概算で1295億5000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、じりじりと下げ幅を拡大した。終値は5月26日以来、およそ1カ月半ぶり安値を更新した。米利上げ加速観測が嫌気されているほか、中国本土で建設が中断したプロジェクトの物件購入者が住宅ローンの支払いを拒否する動きが全国に広がるなか、不動産販売と金融の安定に及ぼす悪影響への懸念が引き続き地合いを悪化させた。中国国家統計局が午前に発表した2022年4-6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率は前年同期比0.4%となり、市場予想の1%に届かなかったことから、中国経済の減速への懸念も重荷となったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、本土系不動産デベロッパーの碧桂園(02007)と傘下の碧桂園服務(06098)、龍湖集団(00960)がきょうも大きく下げたほか、ネット通販大手のアリババ集団(09988)が約6%の下落。アリババ集団を巡っては、上海公安局のデータベースから10億人の個人情報が流出したと報道された事件にからみ、同社傘下クラウド部門の幹部が上海当局に呼び出されたと報じられた。アリババ集団傘下の医薬品通販事業者の阿里健康(00241)、製薬株の中国生物製薬(01177)も安い。半面、中間決算の増益見通しを手がかりに自動車・電池メーカーのBYD(01211)が逆行高。海運の東方海外(00316)が大幅に3日続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.22%安の4440.11ポイントと大幅に反落した。明源雲集団(00909)、衆安在線財産保険(06060)、ビリビリ(09626)、万国数拠(09698)が下落率上位。上昇は理想汽車(02015)の1銘柄のみだった。