31日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.03%安の21842.33ポイントだった。中国企業指数は0.95%安の7424.92ポイント。メインボードの売買代金は概算で1738億2000万HKドル。
ハンセン指数は反発して始まったものの、買い一巡後は下げに転じ、心理的節目の22000ポイントを割りこんだ。前日のNY市場やきょうの中国本土市場の相場下落が投資家心理を冷やした。終盤はやや値を戻したものの、終値は1月19日以来およそ2週間ぶりの安値だった。米国時間1月31日-2月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれるとあって、運用リスクを避けて持ち高を減らす動きもあったもよう。寄り付き後に発表された中国の1月の製造業と非製造業の購買担当者景気指数(PMI)はともに景況感の分かれ目である50を上回ったが、相場への影響は限定的だった。
ハンセン指数構成銘柄では、朝方に上昇した大型ネット株のテンセント(00700)、JDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)がそろってマイナス圏に沈み、相場の重荷だった。前引け後に2022年12月本決算を発表した不動産株の恒隆地産(00101)が急落。同業の新世界発展(00017)と九龍倉置業地産(01997)、医薬品株の中国生物製薬(01177)も大幅に続落した。一方、前日大引け後に2022年12月期業績見通しを発表したBYD(01211)が大幅高。電動工具の創科実業(00669)、スマートフォン大手の小米集団(01810)はともに反発した。
そのほか、業績見通しを受けた売買が目立ち、康龍化成(03759)、康希諾生物(06185)、馬鞍山鋼鉄(00323)が急落した。半面、中遠海運能源運輸(01138)、ファースト・トラクター(00038)、華能国際電力(00902)、大唐国際発電(00991)が大幅に上昇した。