香港大引け:3日ぶり反発、22000ポイント回復 米中株高を好感

1日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比1.05%高の22072.18ポイントだった。中国企業指数は1.82%高の7560.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で1555億7000万HKドル。


ハンセン指数は前場に前日終値を挟んで一進一退の展開となったが、後場にじりじりと上げ幅を拡大。前日終値で割り込んでいた心理的節目の22000ポイントを回復して引けた。1月31日のNY市場で主要3株価指数がそろって大幅反発し、米長期金利が低下したことが好感された。中国本土相場の反発も投資家心理を支え、幅広いセクターで買いが優勢となった。マカオの1月のカジノ収入が前年同月比82.5%増と市場予想を上回る伸びとなり、中国景気への回復期待が改めて高まったもよう。


ハンセン指数構成銘柄では、ネット株のアリババ集団(09988)と美団(03690)が買われて相場の上昇を主導したほか、百度(09888)が9%近い大幅高。電気自動車のBYD(01211)、海運の東方海外(00316)、電動工具の創科実業(00669)はそろって大幅に続伸した。半面、金融株の下げが目立ち、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国本土系銀行の中国工商銀行(01398)、香港地場銀行の中銀香港(02388)とハンセン銀行(00011)が売られた。石炭大手の中国神華能源(01088)は反落した。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.37%高の4695.70ポイントと3日ぶりに反発。構成30銘柄が全て上昇した。電気自動車の小鵬汽車(09868)と理想汽車(02015)、蔚来集団(09866)が急上昇したほか、データーセンターの万国数拠(09698)も高い。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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