香港大引け:反落、終日マイナス圏 利益確定売りが重し

19日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.89%安の20661.06ポイントだった。中国企業指数は1.00%安の7097.39ポイント。メインボードの売買代金は概算で839億8000万HKドル。


ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。指数は前日に2.7%高と大幅上昇した後とあって、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、利益確定の売りが広がった。また、前日の米株安が嫌気されたほか、中国各地で新型コロナウイルスの感染が再び増加傾向にあることも相場の重しとなった。上海総合指数が前日終値付近まで戻したことを受け、ハンセン指数も後場にやや下げ幅を縮小したが、勢いは限られた。


ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(09988)が3%近く下落し、指数を押し下げた。碧桂園服務(06098)や舜宇光学科技(02382)、石薬集団(01093)の下落も目立った。半面、2022年6月中間決算で35-37%増益となる見通しを発表した薬明生物技術(02269)が1.57%高。CNOOC(00883)やシノペック(00386)など石油株も買われた。


この他では、米アップルが来年の採用や投資の縮小を予定しているとの報道を受け、関連銘柄とされる瑞声科技(02018)や高偉電子(01415)、Qテクノロジー(01478)が売られた。7月に入って新エネルギー車の需要が低迷しているとの懸念から蔚来集団(09866)や小鵬汽車(09868)も下落した。センスタイム(00020)は1.87%安と下げ止まらず。半面、シノトランス(00598)や中遠海運控股(01919)が買われた。

中国株情報部 アナリスト

竹内 なつ子

大学卒業後、日本の証券会社に勤務。中国・北京での語学留学を経て、日系証券会社の上海駐在員事務所や台湾の会計士事務所で翻訳業務に従事。2級FP技能士。

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