香港大引け:5日続落、連日で2カ月ぶり安値 米株安が重荷

週明け27日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。終値は前営業日比0.33%安の19943.51ポイントだった。中国企業指数は0.50%安の6670.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で1124億1000万HKドル。


ハンセン指数は前週末に米株式相場が下落した流れを引き継ぎ、幅広いセクターで売りが先行。始値で心理的節目の20000ポイントを割り込んだ。前場は小高くなる場面があったが、前引けにかけて下げに転じ、結局は終値ベースで昨年12月30日以来およそ2カ月ぶりの安値を連日で更新した。米インフレ圧力の根強さから米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化が警戒された。米長期金利の上昇も投資家心理を悪化させたもよう。


ハンセン指数構成銘柄では、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(00762)、電気自動車メーカーのBYD(01211)、アルミメーカーの中国宏橋(01378)が大幅に続落。エレクトロニクス関連のSMIC(00981)と舜宇光学科技(02382)、石油株のCNOOC(00883)とシノペック(00386)も売られた。一方、時価総額が大きい美団(03690)とAIAグループ(01299)が買われ、一定の下支えとなった。前週末大引け後に2022年12月決算見通しを発表した海底撈国際(06862)は13.71%高と急反発。香港コングロマリットの新世界発展(00017)、ビール大手の華潤ビール(00291)とバドワイザーAPAC(01876)も高い。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.52%安の3989.83ポイント。車載電池・携帯端末組み立てのBYDエレクトロニック(00285)、医薬品ネット通販の京東健康(06618)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(00268)の下げがきつい。半面、ショート動画の快手科技(01024)、電気自動車の理想汽車(02015)が上昇した。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

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