(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=131.32円(前営業日比▲0.53円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=140.82円(△0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0721ドル(△0.0051ドル)
ダウ工業株30種平均:32244.58ドル(△382.60ドル)
ナスダック総合株価指数:11675.54(△45.03)
10年物米国債利回り:3.48%(△0.05%)
WTI原油先物4月限:1バレル=67.64ドル(△0.90ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=1982.8ドル(△9.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続伸。経営不安に陥っているスイス金融大手クレディ・スイスについて、同業のUBSが買収することで合意したほか、米連邦準備理事会(FRB)など日米欧の6中銀が米ドル資金供給の拡充で協調を決定。当局による一連の迅速な措置を受けて、欧州金融機関の経営を巡る過度な懸念がひとまず和らいだ。欧州序盤には一時1.0631ドルと日通し安値を付けたものの、23時前には一時1.0731ドルと日通し高値を付けた。その後も1.07ドル台前半での値動きが続いた。
なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は欧州議会で「ユーロ圏の銀行セクターは底堅く、十分な資本や流動性を有している」「ECBは市場の動向を注意深く監視」「物価と金融の安定を維持するため必要に応じて対応する用意がある」などと述べた。
・ドル円は続落したものの、下値は堅かった。日本時間夕刻に一時130.54円と2月10日以来の安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。欧州金融機関の経営を巡る過度な懸念が和らぐ中、欧米株価が底堅く推移するとリスク・オフの巻き戻しが進んだ。米長期金利が上昇に転じたことも相場の下支え要因となり、24時過ぎには一時131.84円付近まで値を戻した。
・ユーロ円は小反発。欧州序盤に一時138.83円と約2カ月ぶりの安値を付けたものの、UBSがクレディ・スイス買収を決めたことを好感して欧州株が持ち直すと投資家のリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ユーロ買いが優勢となった。ダウ平均が一時410ドル超上昇したことも相場の支援材料となり、24時過ぎには141.41円付近まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反発。経営不安に陥っているスイス金融大手クレディ・スイスについて、同業のUBSが買収することで合意すると、金融危機に発展するような最悪の事態はひとまず回避されるとの見方から買い戻しが入った。FRBなど日米欧の6中銀が協調して市場にドル供給を強化すると発表したことも投資家心理の改善につながり、一時410ドル超上昇した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。欧州金融機関の経営不安が和らぎ、金融システムが不安定化するとの懸念が後退すると、安全資産とされる米国債に売りが出た。米国株相場の上昇も相場の重し。
・原油先物相場は反発。金融システム不安を嫌気したリスク回避の動き先行して、マイナス圏での推移が続いた。しかし、米株が戻す場面もあり、リスク回避姿勢がやや緩和すると持ち直した。
・金先物相場は続伸。大手11行による300億ドルの預金支援で一時持ち直していた米ファースト・リパブリック・バンクの株価が続落。クレディ・スイスについてはUSBの救済合併で合意したものの、金融システムに関する不安はくすぶったまま。安全資産とされる金が買われやすい状態が続いた。