(31日終値)
ドル・円相場:1ドル=132.86円(前営業日比△0.16円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.09円(▲0.61円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0839ドル(▲0.0066ドル)
ダウ工業株30種平均:33274.15ドル(△415.12ドル)
ナスダック総合株価指数:12221.91(△208.44)
10年物米国債利回り:3.47%(▲0.08%)
WTI原油先物5月限:1バレル=75.67ドル(△1.30ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1986.2ドル(▲11.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月米個人所得(前月比) 0.3% 0.6%
2月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.2% 2.0%・改
PCEデフレーター(前年比) 5.0% 5.3%・改
PCEコアデフレーター(前月比) 0.3% 0.5%・改
PCEコアデフレーター(前年比) 4.6% 4.7%
3月米シカゴ購買部協会景気指数 43.8 43.6
3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
62.0 63.4
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小反発。欧州序盤には133.59円まで買われる場面もあったが、そのあとは徐々に上値が重くなった。米商務省が発表した2月米個人消費支出(PCE)デフレーターが総合・コアともに予想を下回ったことが分かると、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを早期に停止するとの見方が強まり、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが進行。
月末・四半期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると、一時133.31円付近まで持ち直す場面もあったが、フィキシング通過後は再び弱含んだ。4時前には一時132.62円付近まで下押ししている。
なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁はこの日、「金融政策は経済データに基づいて決定する」「景気の先行きは不透明な状況」「インフレは和らいだが、依然として目標の2%を大きく上回っている」などと述べた。
・ユーロドルは反落。欧州時間発表の3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を下回ったことを受けて、インフレへの過度な懸念が和らぐと、欧州中央銀行(ECB)が想定以上の利上げを迫られるとの観測が後退。ユーロ売り・ドル買いが優勢になった。
米インフレの鈍化傾向を示す指標を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入る場面もあったが、月末・四半期末のロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると再び下落。5時30分過ぎには一時1.0837ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は3日ぶりに反落。東京市場では一時145.67円と年初来高値を付けたものの、欧米市場に入ると週末を控えたポジション調整目的の売りが優勢となった。ドル円の失速やユーロドルの下落につれた売りも出て、5時30分過ぎには143.89円と本日安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。2月米PCE物価指数の伸び率が鈍化したことで、FRBの利上げが長引いて景気の重しになるとの懸念が和らぐと株買いが優勢となった。市場では「月末と四半期末が重なり、リバランスに伴う買いが入った」との声も聞かれた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸し、昨年9月12日以来約半年ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。2月米PCE物価指数の伸び率が鈍化したこと受けて、FRBの利上げが長引くとの見方が後退すると債券買いが広がった。市場では「月末・期末の機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入った」との声も聞かれた。
・原油先物相場は続伸。米インフレ指標の鈍化を受けて利上げ観測が後退すると、株高とともに買いが入った。また、イラクとトルコを結ぶパイプラインの稼働停止が続き、供給不安の高まりを意識した買いも相場を支えた。
・金先物相場は反落。米インフレ指標が鈍化したことで一時買いが入る場面もあったが、その後は月末・四半期末を控えた持ち高調整売りに押された。欧米の金融システム不安が後退していることも安全資産とされる金相場の重しになった。