(4日終値)
ドル・円相場:1ドル=131.71円(前営業日比▲0.75円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=144.26円(▲0.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0953ドル(△0.0054ドル)
ダウ工業株30種平均:33402.38ドル(▲198.77ドル)
ナスダック総合株価指数:12126.33(▲63.12)
10年物米国債利回り:3.34%(▲0.07%)
WTI原油先物5月限:1バレル=80.71ドル(△0.29ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2038.2ドル(△37.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
2月米製造業新規受注(前月比) ▲0.7% ▲2.1%・改
2月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数 993.1万件 1056.3万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。20時30分前に一時133.17円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は一転売りが優勢となった。米労働省が発表した2月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が993.1万件と予想の1040.0万件を下回り、2021年5月以来の1000万件割れとなったことが分かると、米長期金利の低下とともにドル売りが進行。アジア時間の安値132.17円を下抜けて一時131.52円まで値を下げた。米長期金利の指標である米10年債利回りは一時3.3312%前後と約1週間ぶりの低水準を付けた。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、5月2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きを予想する確率が60%近辺まで上昇した。前日は43%近辺だった。0.25%の利上げを予想する確率は40%近辺まで低下した。
・ユーロドルは続伸。低調な米求人件数を受けて、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ休止観測が高まると、全般ドル売りが優勢となった。24時前には一時1.0973ドルと2月2日以来約2カ月ぶりの高値を付けた。その後の下押しも1.0943ドル付近にとどまった。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.46と2月2日以来の安値を更新した。
・ユーロ円は小反落。欧州序盤に一時145.43円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は次第に上値が重くなった。ドル円の下落につれた売りが出て一時143.96円と日通し安値を更新した。ダウ平均が一時320ドル超下落したことも相場の重し。
ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。豪ドル円は一時88.59円、NZドル円は82.85円、カナダドル円は97.70円、南アフリカランド円は7.32円、トルコリラ円は6.83円まで値を下げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。前日まで4日続伸し約1カ月半ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。2月米JOLTS求人件数が予想を下回ったことで、米景気の先行き不透明感が高まり株売りを誘った面もあった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日続伸。2月米JOLTS求人件数が予想を下回ったことを受けて、FRBの利上げ休止観測が高まると債券買いが広がった。利回りは一時3.3312%前後と約1週間ぶりの低水準を付けた。
・原油先物相場は4日続伸。OPECプラスによる減産合意を受けた買いが継続し、一時81.81ドルまで上昇する場面があった。ただ、米国株安で投資家心理が悪化すると次第に利食い売りに押された。
・金先物相場は続伸。終値ベースでは昨年3月以来、約1年1カ月ぶりの高値を更新。米雇用指標の悪化に伴って米利上げ観測が一段と後退すると、金利を生まない金に買いが集まった。