(14日終値)
ドル・円相場:1ドル=133.79円(前営業日比△1.21円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=147.04円(△0.58円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0992ドル(▲0.0054ドル)
ダウ工業株30種平均:33886.47ドル(▲143.22ドル)
ナスダック総合株価指数:12123.46(▲42.81)
10年物米国債利回り:3.51%(△0.06%)
WTI原油先物5月限:1バレル=82.52ドル(△0.36ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2015.8ドル(▲39.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月米小売売上高
前月比 ▲1.0% ▲0.2%・改
自動車を除く前月比 ▲0.8% 0.0%・改
3月米輸入物価指数(前月比) ▲0.6% ▲0.2%・改
4月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
63.5 62.0
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。3月米小売売上高や3月米輸入物価指数が予想を大きく下回ったことが伝わると全般ドル売りが先行し一時132.21円付近まで下げたものの、日本時間夕刻に付けた日通し安値132.17円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレ率は依然として高すぎる」「金融政策はかなりの期間、市場の予想よりも長い期間、引き締まった状態に維持される必要がある」と発言したこともドル買いを誘った。
米ミシガン大学が発表した4月消費者態度指数(速報値)が63.5と予想の62.0を上回り、併せて発表した消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが伝わるとドル買いが加速。2時前に一時133.84円と日通し高値を更新した。
なお、ミシガン大が発表した消費者の期待インフレ率は1年先が4.6%と前月の3.6%から大幅に上昇し、予想の3.7%を大きく上回った。5年先は2.9%と市場予想通りの結果だった。
・ユーロドルは4日ぶりに反落。低調な米小売指標をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.1073ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた約1年ぶりの高値1.1076ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。ウォラーFRB理事のタカ派的な発言やミシガン期待インフレ率の上振れでドル買いが活発化すると一時1.0972ドルと日通し安値を更新した。
市場では「欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーからは利上げ継続の主張が相次いで伝わり、1年ぶりのユーロ高水準を記録していただけに、週末を控えたポジション調整目的の売りが出た」との声が聞かれた。
・ユーロ円は7日続伸。ドル円の上昇につれた買いが入り一時147.16円と昨年10月31日以来の高値を付けた。ただ、ユーロドルの下落につれた売りも出たため上昇のスピードは緩やかだった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。ウォラーFRB理事のタカ派的な発言やミシガン期待インフレ率の上振れで、米利上げ長期化観測が高まると幅広い銘柄に売りが出た。指数は一時300ドル近く下落する場面があった。ただ、四半期決算が好調だったJPモルガン・チェースなど金融株の一角には買いが入ったため、下値は限定的だった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。ウォラーFRB理事のタカ派的な発言やミシガン期待インフレ率の上振れで、米利上げ長期化観測が高まると債券売りが優勢となった。市場では6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも利上げを続けるとの観測が浮上した。
・原油先物相場は反発。米エネルギー省(EIA)が発表した月報で、今年の石油需要が過去最大水準になるとの見通しを示したほか、「OPECプラス」の減産を背景に今年の原油供給見通しを下方修正し、需給引き締まり観測が高まり、原油に買いが入った。
・金先物相場は反落。ウォラーFRB理事の発言やミシガン期待インフレ率の上振れを背景にFRBの引き締め継続への思惑が強まり、米長期金利が上昇し、金利を生まない金は売りに押された。ドル高が進み、ドル建ての金に割高感が生じ、昨日に約2年8カ月ぶりの高値水準まで上昇した反動の利益確定売りも下落に拍車をかけた。