日経平均は反発 日東電工が大幅上昇

27日の日経平均は反発。終値は41円高の28457円。米国株はハイテク株を除いて総じて弱かったことから、下落スタート。すぐに下げ幅を3桁に広げて、序盤は下を試しに行った。しかし、開始20分程度で安値をつけると、その後は下げ渋る展開。28200円台でしばらくもみ合って、10時以降はじわじわと値を戻した。米地銀株の下げが続く中で、国内金融株が概ね堅調に推移したことも、下値不安の後退につながった。結局、寄り付き近辺で前場の取引を終了。後場に入ると下げ幅を縮め、上げに転じた。その後、前日終値を挟んだ動きが続いたが、終盤に上げ幅を広げて取引を終了した。


東証プライムの売買代金は概算で3兆円。業種別では銀行、輸送用機器、鉄鋼などが上昇した一方、証券・商品先物、空運、倉庫運輸関連などが下落した。


今期の増益見通しが好感された日東電工(6988)が大幅上昇。反面、半導体需要の低迷により、今期の減益見通しを発表したアドバンテスト(6857)が急落した。


日本株情報部 アナリスト

角屋 昌範

2005年に国内証券会社へ入社後、投資情報部や調査部に在籍。投資情報部では、米国や香港株式市場見通しの作成など海外金融市場に関する調査業務に携わる。調査部では、ネット関連セクターを中心に国内個別企業のアナリストレポートを執筆した。 国内証券会社などを経て2019年に入社。主に先物市場見通しなど「デリバティブコンテンツ」を担当。 CFP DCプランナー

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