(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=133.97円(前営業日比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=147.71円(△0.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1028ドル(▲0.0013ドル)
ダウ工業株30種平均:33826.16ドル(△524.29ドル)
ナスダック総合株価指数:12142.24(△287.89)
10年物米国債利回り:3.52%(△0.07%)
WTI原油先物6月限:1バレル=74.76ドル(△0.46ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1999.0ドル(△3.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1-3月期米国内総生産(GDP)速報値
前期比年率 1.1% 2.6%
個人消費速報値(前期比年率) 3.7% 1.0%
コアPCE速報値(前期比年率) 4.9% 4.4%
前週分の米新規失業保険申請件数 23.0万件 24.6万件・改
3月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
前月比 ▲5.2% 0.8%
前年比 ▲23.3% ▲21.1%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。米商務省が発表した1-3月期米国内総生産(GDP)速報値が前期比年率1.1%増と予想の2.0%増を下回ったことが分かると一時133.24円と日通し安値を付けたものの、ドル売りでの反応は一時的だった。米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安として注目するコアPCEが前期比年率4.9%上昇と予想の4.7%上昇を上回ったこともあり、そのあとは米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢に。22時30分過ぎには134.20円と日通し高値を更新した。
ただ、その後発表の3月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)が前月比5.2%低下と予想の0.5%上昇に反して低下したことが伝わるとドル買いの勢いは後退。一目均衡表転換線が位置する134.08円を超えた水準では戻り売りなども出やすく、3時前には133.82円付近まで下押しした。市場では「明日の日銀金融政策決定会合の結果公表を前に、大きな方向感は出なかった」との声が聞かれた。
・ユーロドルは小反落。前日に約1年1カ月ぶりの高値を付けたあとだけに利食い売りなどが出やすかったうえ、米インフレ指標の上振れでドル買いが進むと一時1.0992ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.0968ドルがサポートとして働くと下げ渋った。米住宅指標が低調だったことも相場を下支えした。
NY午後に入ると、徐々に値動きが鈍り1.1000ドルを挟んだもみ合いに終始した。市場では「明日28日のNYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるまとまった規模のオプションが1.1000ドルに観測されており、同水準を睨んだレンジ取引に収れんしやすい」との指摘もあった。
・ユーロ円は小幅ながら続伸。21時過ぎに一時147.15円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。23時30分過ぎには147.76円付近まで持ち直した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。前日に決算を発表したメタ・プラットフォームズが一時15%超急伸すると、他のハイテク銘柄にも買いが波及した。足もと急落していたファースト・リパブリック・バンクが反発したことも投資家心理の改善につながり、買い戻しを誘った。全30銘柄中で下落したのはキャタピラーのみだった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。米インフレ指標の上振れでFRBによる金融引き締めが長期化するとの観測が改めて強まり債券売りが広がった。7年債入札が「やや低調」と受け止められたことも相場の重し。
・原油先物相場は3日ぶりに反発。多くの米企業決算が市場予想より好結果だったことで、米株が上げ幅を広げて上昇した。昨日まで続く、金融システム不安に対しての経済停滞への不透明感が、一時的にではあれ一服となったことが原油先物を支えた。
・金先物相場は反発。1-3月期米コアPCEが市場予想より強い結果となったことで、米金利とドルが上昇した。金先物は、指標発表前は強含んでいたが、金利がつかず、ドルで取引されることで、割高感から指標発表後は売りに転じた。もっとも、引けにかけてはドル買いの勢いが弱まったこともあり、金先物は小幅に反発して引けた。