(2日終値)
ドル・円相場:1ドル=136.55円(前営業日比▲0.95円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=150.21円(▲0.75円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0999ドル(△0.0023ドル)
ダウ工業株30種平均:33684.53ドル(▲367.17ドル)
ナスダック総合株価指数:12080.51(▲132.09)
10年物米国債利回り:3.42%(▲0.15%)
WTI原油先物6月限:1バレル=71.66ドル(▲4.00ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2023.3ドル(△31.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月米製造業新規受注(前月比) 0.9% ▲1.1%・改
3月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数 959.0万件 997.4万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日ぶりに反落。3月米JOLTS求人件数が959.0万件と予想の977.5万件を下回ったことが分かると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行。米国株相場の下落に伴うリスク・オフの円買いも優勢となり、一時136.32円と日通し安値を付けた。市場では「米労働市場が冷え込み、米経済がリセッション入りするとの警戒感が再燃した」との声が聞かれた。
なお、ダウ平均は米債務上限問題を巡る懸念や米金融システム不安再燃への警戒から一時610ドル超下落した。米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の経営破綻を受けて、地方銀行株が総崩れ。KBW地方銀行株指数は4.4%下げた。
・ユーロドルは4日ぶりに反発。欧州中央銀行(ECB)が発表した4月のユーロ圏の銀行貸し出し調査では、企業への融資の信用基準厳格化や企業のローン需要の減少が示された。市場では「金融引き締め継続による需要減やインフレ鈍化の兆しが表れ始めている」との見方が広がり、ECBの大幅利上げ継続観測が後退した。23時前には一時1.0942ドルと日通し安値を更新した。
ただ、低調な米経済指標を受けて米長期金利が大幅に低下するとユーロ買い・ドル売りが優勢に。アジア時間の高値1.1007ドルをわずかに上抜けて、5時前に一時1.1008ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は5日ぶりに反落。日本時間夕刻に一時151.61円と2008年9月以来約14年8カ月ぶりの高値を付けたものの、買い一巡後はさえない展開に。欧米株価が軟調に推移したことでリスク・オフの円買いが優勢となり、一時149.84円と日通し安値を更新した。
豪ドル円も頭が重かった。豪準備銀行(RBA)が予想外の利上げに踏み切ったことを受けて一時92.44円と2月22日以来の高値を付けたものの、株安に伴うリスク回避の円買いが優勢になると90.86円の本日安値まで下落した。WTI原油先物価格が5%超急落したことも相場の重し。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。イエレン米財務長官が前日に「議会は連邦政府の借入限度額である債務上限を速やかに引き上げなければ、6月1日にも財政資金が枯渇し、一部支払いを履行できなくなる恐れがある」と警告。米金融不安がくすぶる中、米国がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性が警戒され、株売りが広がった。指数は一時610ドル超下落する場面があった。
なお、米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の破綻を受けて、地方銀行株は総崩れ。KBW地方銀行株指数は4.4%安となった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは大幅反発。米債務上限問題を巡る懸念や米金融システム不安再燃への警戒から米国株が軟調に推移すると、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。3月米JOLTS求人件数が予想を下回ったことも相場の支援材料。
・原油先物相場は続落。金利引き上げが確実視されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を翌日に控え、米金利上昇による景気抑制がエネルギー需要を抑えるとの観測が引き続き売り材料。週末4月30日発表の弱い4月中国製造業購買担当者景況指数(PMI)を受けた同国のエネルギー需要鈍化を懸念した地合いも引きずっている。
・金先物相場は大幅に反発。米金利上昇・ドル高で売られた前日の動きが反転した。米金利低下により金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味が向上。ドル安でドル建て金価格に割安感が生じ、買いが集まった。