(8日終値)
ドル・円相場:1ドル=135.10円(前営業日比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=148.68円(△0.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1004ドル(▲0.0015ドル)
ダウ工業株30種平均:33618.69ドル(▲55.69ドル)
ナスダック総合株価指数:12256.92(△21.51)
10年物米国債利回り:3.51%(△0.07%)
WTI原油先物6月限:1バレル=73.16ドル(△1.82ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2033.2ドル(△8.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
3月米卸売売上高(前月比) ▲2.1% 0.4%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。米10年債利回りが3.51%台まで上昇したことなどを手掛かりに円売り・ドル買いが先行すると、21時過ぎに一時135.23円付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値135.30円付近がレジスタンスとして意識されると失速した。米債務上限問題を巡る懸念からダウ平均が一時160ドル超下落したことも相場の重しとなり、一時134.66円付近まで下押しした。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値134.64円や前週末NY時間高値からの下押しレベルである134.63円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いも出て135.18円付近まで持ち直した。
なお、米連邦準備理事会(FRB)が公表した2023年第1四半期の融資担当者調査(SLOOS)によると、融資基準の厳格化および商業・産業向け貸し出し需要の軟化が報告されたものの、相場の反応は限られた。
・ユーロドルは小反落。米長期金利の上昇を材料にユーロ売り・ドル買いが先行。ユーロ円やユーロ豪ドルなどユーロクロスの下落につれた売りが出ると一時1.1000ドルと本日安値を付けた。
・ユーロ円は小幅続伸。日本時間夕刻に一時149.27円と日通し高値を付けた影響が残ったものの、NYの取引時間帯に入るとじり安の展開となり、24時前に一時148.46円と日通し安値を更新した。その後の戻りも148.78円付近にとどまった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。FRBが公表した2023年第1四半期のSLOOSで、融資基準の厳格化および商業・産業向け貸し出し需要の軟化が報告されると一時160ドル超下げる場面もあったが、売り一巡後は下げ幅を縮めた。経営不安が高まっている地銀株の持ち直しが相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。アップルなど複数の起債が決まり、需給の緩みが意識されると売りが優勢となった。今週予定されている3・10・30年債入札を前に、需給悪化を警戒した売りも出た。
・原油先物相場は続伸。前週末に米労働市場の強さを再確認し、景気後退への懸念が和らいだことがこの日も相場を支えた。足もとの相場下落が「行き過ぎだった」との思惑が広がっていることも買い戻しを誘い、全般にショートカバーの動きが目立った。
・金先物相場は反発。米連邦債務上限問題への警戒感から安全資産とされる金需要が高まった。もっとも、米金利が上昇幅を拡大すると、金利を生まない金の買い意欲も後退。取引時間の終盤はやや上値が重くなった。