9日の日経平均は大幅反発。終値は292円高の29242円。まちまちの米国株を受けても上昇して始まると、寄り付きを安値に上値を伸ばした。スタートから節目の29000円を上回ったことや、決算発表銘柄に強い動きが見られたことなどが、リスク選好ムードを高めた。前場のうちに前日の下げ分(208円安)を埋めると、後場は一段高。300円超上昇する場面もあり、終値ベースで年初来高値を更新した。TOPIXは取引時間中と終値の両方で年初来高値を更新している。
東証プライムの売買代金は概算で3兆2700億円。個別物色が盛り上がり、商いは高水準となった。業種別では鉄鋼、卸売、輸送用機器が大幅高。空運のみが下落しており、繊維やその他製品などの上昇が限定的となった。
全体の地合いが良い中、あす決算を発表予定のトヨタ自動車(7203)に期待買いが入って大幅高。半面、任天堂(7974)は4月以降の動きが良かった分、本日引け後の決算発表を前にしては反落リスクも意識されて逆行安となった。