10日の日経平均は反落。終値は120円安の29122円。米国株安を受けて下げて始まり、開始早々に下げ幅を3桁に拡大。前場ではじり安基調が続いた。後場に入るとトヨタ(7203)が決算発表を前にプラス転換し、決算を確認しても買われたことから、指数もこれを横目で見ながら下げ幅を2桁に縮める場面があった。その後、トヨタが伸び悩んだことで戻りは一巡したが、改めての売り圧力は限定的。100円程度下げた29100円近辺で値動きが落ち着いた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆1800億円。業種別では海運、倉庫・運輸、銀行などが上昇している一方、鉄鋼、医薬品、食料品などが下落した。
今期の大幅増益見通しや増配計画が好感された三菱重工業(7011)が後場急伸。半面、今期の大幅減益見通しや減配計画が嫌気された日本製鉄(5401)が後場急落。この動きを見て他の鉄鋼株も多くが値を崩した。