香港大引け:5日ぶり反発、一時20000ポイント超え 本土株高を好感

週明け15日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比1.75%高の19971.13ポイントだった。中国企業指数は1.75%高の6780.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で1016億2000万HKドル。


ハンセン指数は安く寄り付き、前場は前週末終値を挟んでもみ合い。中国の4月の小売売上高や鉱工業生産などの重要な経済指標の発表を16日に控え、様子見ムードが広がった。ただ、後場に入ると中国本土相場の急上昇を受け、本土系金融株を中心に幅広いセクターで買いが優勢となった。心理的節目の20000ポイントを超えると上値が重かったものの、終値は8日以来1週間ぶりの高値だった。


ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(00700)と美団(03690)、保険株の中国平安保険(02318)と中国人寿保険(02628)、AIAグループ(01299)が大幅高となり、相場の上昇を主導。本土系銀行株の中国銀行(03988)と中国工商銀行(01398)も買われた。ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)と華潤ビール(00291)、電動工具メーカーの創科実業(00669)は大幅に反発した。一方、不動産開発大手の碧桂園(02007)、中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)が売られた。


ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.33%高の3925.50ポイントと4営業日続伸。ショート動画プラットフォームの快手科技(01024)とヘルステックの平安健康医療科技(01833)が高い。ハンセン指数構成銘柄への採用が前週末に発表されたトリップ・ドットコム(09961)と京東健康(06618)も買われた。半面、電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)と蔚来集団(09866)が下げた。

中国株情報部

村山 広介

日本の出版社や外資系出版社に勤務したほか、シンガポールの邦字新聞社でビジネスニュース編集を経験。 2011年8月、T&Cフィナンシャルリサーチ(現・DZHフィナンシャルリサーチ)に入社。

村山 広介の別の記事を読む

人気ランキング

人気ランキングを見る

連載

連載を見る

話題のタグ

公式SNSでも最新情報をお届けしております