(22日終値)
ドル・円相場:1ドル=138.60円(前営業日比△0.62円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.87円(△0.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0813ドル(△0.0008ドル)
ダウ工業株30種平均:33286.58ドル(▲140.05ドル)
ナスダック総合株価指数:12720.78(△62.88)
10年物米国債利回り:3.71%(△0.04%)
WTI原油先物6月限:1バレル=71.99ドル(△0.44ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1977.2ドル(▲4.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は反発。ブラード米セントルイス連銀総裁が「年内に政策金利をさらに0.50%引き上げる必要があるかも知れない」と述べたことを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。23時前に一時138.66円まで値を上げた。
その後、「米国防総省(ペンタゴン)近くで大規模爆発が起こった」との一部報道が伝わると、リスク回避の円買い・ドル売りが優勢となり一時138.01円付近まで下落したものの、ペンタゴン付近で爆発や火災が発生した事実はなく、SNS上で出回った虚偽のニュースだったことが明らかになると一転買い戻しが優勢に。米10年債利回りが3.7264%前後と3月13日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、1時過ぎには138.69円と日通し高値を更新した。
ただ、前週末の高値138.73円や18日に付けた年初来高値138.75円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服した。NY中盤以降は米債務上限引き上げを巡る交渉の行方を見極めたいとのムードが強まり、徐々に値動きが鈍った。
・ユーロ円も反発。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となると、23時前に一時149.92円と日通し高値を付けた。「ペンタゴン周辺で大規模爆発」とのフェイクニュースが伝わると149.33円付近まで下押しする場面もあったが、下値は堅くすぐに持ち直した。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時172.58円、豪ドル円は92.23円、NZドル円は87.14円、カナダドル円は102.66円、スイスフラン円は154.47円、南アフリカランド円は7.21円まで値を上げた。
・ユーロドルは小幅ながら続伸。米債務上限引き上げを巡る交渉の行方に注目が集まる中、積極的な取引は手掛けにくく、値動きは限定的だった。今日の安値は1.0796ドル、高値は1.0831ドルで値幅は0.0035ドル程度だった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言が相次いで伝わると、金融引き締め長期化による景気悪化への警戒が広がった。「ペンタゴン近くで大規模爆発が起こった」とのフェイクニュースが伝わると、一時210ドル超下落する場面があった。
ただ、米債務上限問題を巡るバイデン米大統領と共和党のマッカーシー下院議長の会談を控えて、大きな方向感は出なかった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、昨年8月18日以来の高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは7日続落。FRB高官のタカ派的な発言を受けて、米金融引き締め長期化観測が高まると債券売りが優勢となった。利回りは一時3.7264%前後と3月13日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は反発。米債務上限問題をめぐる協議に注目が集まるなか値幅は限られ、持ち高調整が中心となり、小反発して取引を終えた。
・金先物相場は反落。本日もFRB高官らのタカ派発言が伝わる中、米長期金利が上昇し、金利を生まない金は売りが優勢となった。ただ、米債務上限問題をめぐる協議を見極めたいこともあって下押しも限られた。