(26日終値)
ドル・円相場:1ドル=140.60円(前営業日比△0.54円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=150.76円(△0.56円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0723ドル(▲0.0002ドル)
ダウ工業株30種平均:33093.34ドル(△328.69ドル)
ナスダック総合株価指数:12975.69(△277.60)
10年物米国債利回り:3.80%(▲0.02%)
WTI原油先物7月限:1バレル=72.67ドル(△0.84ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1944.3ドル(△0.6ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米個人所得(前月比) 0.4% 0.3%
4月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.8% 0.1%・改
PCEデフレーター(前年比) 4.4% 4.2%
PCEコアデフレーター(前月比) 0.4% 0.3%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。4月米個人消費支出(PCE)やPCEデフレーター、4月米耐久財受注額、5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値など、この日発表の米経済指標が軒並み予想より強い内容だったことが分かると、米金融引き締め長期化観測が高まり円売り・ドル買いが先行した。米国株相場や日経平均先物の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出て、3時前に一時140.73円と昨年11月23日以来約半年ぶりの高値を付けた。
なお、米債務上限を巡る協議が進展しているとの期待からダウ平均は一時400ドル近く上昇した。また、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比600円高の3万1560円まで買われる場面があった。
・ユーロドルは小幅ながら4日続落。4月米PCE物価指数が予想を上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が高まるとユーロ売り・ドル買いが先行。米10年債利回りが3.8566%前後と3月10日以来の高水準を記録したことも相場の重しとなり、一時1.0702ドルと3月20日以来の安値を更新した。
ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。米債券市場がメモリアルデーの前営業日で短縮取引となる中、米10年債利回りが低下に転じたことが買い戻しを誘った。
・ユーロ円は3日続伸。欧米株価や日経平均先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢になった。3時前に一時150.93円と2日以来の高値を更新した。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、株高に伴うリスク・オンの円売りが出た。ポンド円は一時173.74円と2016年2月以来7年3カ月ぶりの高値を更新したほか、豪ドル円は91.72円、NZドル円は85.21円、カナダドル円は103.34円、スイスフラン円は155.46円、南アフリカランド円は7.18円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は6日ぶりに反発。米債務上限を巡る協議が進展しているとの期待から買いが先行。この日発表の米経済指標が軒並み予想を上回り、米経済の底堅さが意識されたことも買いを促した。市場では「3連休を前にポジション調整目的の買いが入った」との声も聞かれ、一時400ドル近く上昇した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に続伸し、昨年8月16日以来の高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。この日発表の米経済指標が軒並み予想を上回ったことで売りが先行。利回りは一時3.8566%前後と3月10日以来の高水準を更新した。ただ、メモリアルデーの前営業日で短縮取引となる中、引けにかけてはポジション調整目的の買いが優勢となり上げに転じた。
・原油先物相場は反発。来月4日に予定されている石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の閣僚級会合で追加減産の可能性をめぐり思惑が交錯し、神経質な動きが続いているが、この日は需給面での需給逼迫で追加減産の可能性が意識され反発して取引を終えた。米株が大幅高となり、投資家のリスク選好志向の高まりも、リスク資産とされる原油の買いを後押した。
・金先物相場はほぼ横ばい。短縮取引の米債券市場で長期金利が低下し、前日まで4日続落した金は安値拾いの買いは入り、わずかに反発して取引を終えたが、予想比上振れの米4月PCEデータを受けて米金融引き締め長期化思惑が強まり、上値は重かった。