6月に入り1日の日経平均は大幅反発。終値は260円高の31148円。米国株は下落したが、寄り付きは1桁の下落。前日急落した商社株に強い買いが入ったことで、前日の大幅安に対する押し目を拾う動きが活発となった。早々に31000円を上回り、上げ幅を300円近くに拡大。10時台半ばに米国で債務上限停止法案が下院で可決されたことが伝わった際には、利益確定目的なのか売りが強めに出てきて、一気に下げにまで転じた。しかし、すぐに切り返すと、後場は改めて騰勢を強める展開。売買代金上位銘柄の大半が上昇する中、前場の高値に接近する場面もあり、200円を超える上昇で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆5900億円。業種別では銀行、卸売、精密機器などが上昇した一方、ゴム製品、パルプ・紙、繊維などが下落した。
新光電気工業(6967)が、後場に一時ストップ高となるなど急騰。富士通(6702)が保有している同社株を売却する方針であるのに対して、ファンドなど多数が応札に関心を持っていると伝わったことが買い材料となった。富士通も大幅高となっている。半面、東証が監理銘柄(確認中)に指定したビジョナリーホールディングス(9263)が、一時ストップ安となるなど急落した。