(8日終値)
ドル・円相場:1ドル=138.92円(前営業日比▲1.21円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=149.80円(▲0.12円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0782ドル(△0.0083ドル)
ダウ工業株30種平均:33833.61ドル(△168.59ドル)
ナスダック総合株価指数:13238.52(△133.63)
10年物米国債利回り:3.72%(▲0.07%)
WTI原油先物7月限:1バレル=71.29ドル(▲1.24ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1978.6ドル(△20.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
前週分の米新規失業保険申請件数 26.1万件 23.3万件・改
4月米卸売売上高(前月比) 0.2% ▲2.7%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。前週分の米新規失業保険申請件数が26.1万件と予想の23.5万件より弱い内容だったことが分かると、米金融引き締め長期化への懸念が和らぎ、米長期金利が低下。全般ドル売りが優勢となり、1時前に一時138.81円と日通し安値を更新した。その後の戻りも139.01円付近にとどまった。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.30まで低下した。
・ユーロドルは続伸。低調な米労働指標をきっかけに米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。2日の高値1.0779ドルを上抜けて一時1.0787ドルまで上値を伸ばした。
なお、欧州時間に発表された1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値は前期比▲0.1%と速報値から下方修正され、2四半期連続のマイナス成長となったが相場の反応は限られた。市場では「すでにドイツなどがGDPの下方修正を発表していたことで、ユーロ圏全体のマイナス成長もある程度想定されていたようだ」との声が聞かれた。
・ユーロ円は小反落。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出た。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸。前週分の米新規失業保険申請件数が低調だったことを受けて、米金融引き締め長期化への懸念が和らぐと買い安心感が広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発。米長期金利の低下を背景に、高PER(株価収益率)のハイテク株には買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。前週分の米新規失業保険申請件数が低調だったことを受けて、米金融引き締め長期化への懸念が和らぐと債券買いが広がった。
・原油先物相場は反落。一部報道で米国とイランの間で暫定的に核合意が結ばれると報じられると、69.03ドルまで一時急落した。しかし、ホワイトハウスが「米国とイランが制裁緩和で合意に近づいているとの報道は誤り」との声明が発表されると、下げ幅を縮めた。
・金先物相場は反発。前週分の米新規失業保険申請件数が2021年10月以来の水準まで悪化すると、米長期金利が低下に転じ、金先物は反発した。その後も米金利は低下傾向を辿り、米10年債利回りは昨日カナダ中銀が利上げを発表する前の水準まで戻したことで、金先物も上げ幅を広げた。米金利の低下が一服した後も、ドル安が多くの通貨で進んでいることで、ドルで取引される金先物は割安感が出たことも支えになった。