(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=140.22円(前営業日比△0.62円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=151.34円(△1.16円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0793ドル(△0.0036ドル)
ダウ工業株30種平均:34212.12ドル(△145.79ドル)
ナスダック総合株価指数:13573.32(△111.40)
10年物米国債利回り:3.81%(△0.08%)
WTI原油先物7月限:1バレル=69.42ドル(△2.30ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1958.6ドル(▲11.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。5月米消費者物価指数(CPI)が前年比4.0%上昇と予想の4.1%上昇を下回り、2021年3月以来の低水準を記録すると、インフレの過熱感が緩和したとの見方が広がった。13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが一時停止されるとの観測がさらに高まり円買い・ドル売りで反応。22時過ぎに一時139.01円と日通し安値を更新した。
ただ、節目の139.00円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。一時は3.67%台まで低下した米10年債利回りが3.84%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、4時過ぎに140.31円と日通し高値を更新した。「米連邦準備理事会(FRB)は7月のFOMCで追加利上げに踏み切る」との観測も根強い。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、7月FOMCでの追加利上げを予想する確率は60%を超えている。
・ユーロドルは続伸。14日のFOMCでは金利が据え置かれる一方、15日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会では追加利上げが見込まれており、欧米金利差縮小への思惑からユーロ買い・ドル売りが進んだ。5月米CPIの下振れを受けて一時1.0824ドルと5月22日以来の高値を更新した。ただ、米長期金利が上昇に転じると1.07ドル台後半まで上げ幅を縮めた。
・ユーロ円も続伸。ドル円の持ち直しや米国株高に伴うリスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢となり、一時151.38円と5月2日以来の高値を付けた。
・ポンド円は一時176.87円と16年1月以来7年5カ月ぶりの高値を付けた。英統計局が発表した4月の平均賃金(3カ月移動平均)の伸び率が5カ月ぶりの高さまで拡大し、予想を上回ったことが伝わると、英中銀(BOE)が金融引き締めを加速するとの見方が広がりポンド買いを誘った。ポンドドルも一時1.2625ドルと5月11日以来の高値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は6日続伸し、2月13日以来4カ月ぶりの高値となった。5月米CPIを受けて、インフレの過熱感が緩和したとの見方が広がると、FRBが13-14日のFOMCで政策金利を据え置くとの観測がさらに高まり買い安心感が広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、昨年4月以来1年2カ月ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは下落。5月米CPIでインフレの鈍化が示されると債券買いが先行したものの、買い一巡後は一転売りが優勢となった。「FRBは7月には利上げを再開する」との観測が根強く、債券売りを誘ったようだ。米国株相場の上昇も相場の重し。
・原油先物相場は4日ぶりに反発。前日は前週末の予想以上にマイナス幅を大きかった5月中国生産者物価指数(PPI)の示唆する同国製造業に対する弱い見方を引きずっていた部分があった。本日は中国政府が利下げや不動産支援策などを含む包括的な景気刺激策を検討していると伝わり、大きく売り込まれた昨日までの3営業日続落した動きに対する巻き戻しが強まった。
・金先物相場は3日続落。米2年債利回りが3月10日以来、3カ月ぶり以上となる水準4.64%台、同10年債利回りも3.79%台へ上昇。米金利上昇が金利のつかない資産である金の上値を重くする状況が続いた。ダウ平均が6営業日続伸、ナスダック総合とS&P500が年初来高値を更新しつつ4営業日続伸となるなど米主要3株価指数が堅調に推移したことも、安産資産とされる金を買う動きを滞らせた。